習近平主席 ミャンマーのスー・チー国家顧問と会談

2020-02-21 12:20:25

 

 

習近平国家主席は18日、ネピドーでミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問と会談しました。

スーチー国家顧問は、会談の中で「ミャンマーと中国の関係で重要な特徴は相互が尊重、理解、支持していることである。ミャンマーに対する中国の支持は私利から来るものではなく、公平と正義を守るためのものである。一部の国は人権、民族、宗教の問題を理由に他国の内政に粗暴に干渉しているが、ミャンマーはそのような圧力をかける行為や干渉は絶対に受け入れない。中国が引き続き国際的な場でミャンマーなどの中小国のために正義を唱えるよう望んでいる」と述べました。

習近平主席は、「中国は一貫して、各国人民が国情に似合った発展の道を自ら選ぶことを尊重し、他国の内政に干渉せず、ミャンマーが国の尊厳と正当な権益を守ることを支持している」と強調しました。

また、習主席は、「『中国ミャンマー経済回廊』の建設は、双方による『一帯一路』共同建設の重点中の重点である。経済回廊の建設がすでに始まっており、双方は両国国民、特にミャンマー国民の満足感の早期向上に努めるべきだ」と述べました。その上で、「中国とミャンマーの関係は新時代に入っており、双方は次の段階の交流と協力について系統的な計画を行う必要がある。両国は貿易と投資を拡大すべきである。中国は、ミャンマーが対中輸出を拡大することを歓迎する。また、中国企業がミャンマーへの投資を増加し、ミャンマーとの金融面での協力を強化することを支持する。雲南省など中国の地方とミャンマーとの交流と協力も推進すべきである」と述べました。

この日、中国とミャンマーは共同声明を発表し、国交樹立70周年を機に中国ミャンマー運命共同体を構築し、両国関係を新たな時代へと推し進めていくと宣言しました。また、国連や中国東南アジア諸国連合(ASEAN)など多国間メカニズムの枠内における連携を強化し、それぞれの核心的利益や大きな関心事に関わる問題で支持し合うと強調しました。

中国は声明で、「ミャンマーが政治的対話を通じて国内の和解プロセスを推進する上での努力と、人道問題に対応し、ラカイン州の平和、安定と発展を促進する上での努力を支持する。ミャンマーがラカイン州の避難民の帰還に向けて環境を整えることに、引き続きできる限りの支援を提供していく用意がある」と示しました。

さらに、両国は、「一帯一路」の共同建設をめぐる協力の強化、「チャウピュー経済特区」や「中国ミャンマー国境経済協力区」、「ニューヤンゴン」、および道路、鉄道、電力などインフラの相互連結プロジェクトの推進と、今後も「外交国防22ハイレベル協議メカニズム」を活かして国境地帯の平和と安定を共に確保していくことなどで合意しました。(鵬、CK

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