王毅氏、習近平主席のミャンマー公式訪問の成果を説明

2020-02-21 12:20:20

 

【新華社ネピドー1月20日】中国の習近平(しゅうきんぺい)国家主席は17~18日、招きに応じミャンマーを公式訪問した。訪問日程の終了に際し、王毅(おうき)国務委員兼外交部長が随行の記者に今回の訪問の状況について、次のように説明した。

習近平主席は新年初の公式訪問先となった同国で、12の活動に出席し、各種分野における29の協力文書の調印に立ち会った。双方はまた、共同声明を発表した。

ミャンマー各界は習近平主席の今回の訪問を高く評価するとともに、中国の国家主席が両国の国交樹立70周年に際してミャンマーを公式訪問し、しかも新年最初の訪問先として選んだことは、両国の深い「胞波」(パウッポー、兄弟の意)の友情を体現し、両国の世代にわたる友好の新たな1章を開いたとの一致した認識を示した。

一、中国ミャンマー運命共同体を構築。両国関係は新時代へ

中国とミャンマーの国交樹立から70年、双方の関係の盤石さは国際情勢がいかに変化しようと一貫して揺らぐことなく、両国の前途と運命は早くから緊密に結び付いてきた。

この訪問期間中、双方は中国ミャンマー運命共同体を構築することで合意した。この決定は時代の流れに沿うものであり、両国関係をより豊かに充実させた。

ウィンミン大統領は、ミャンマーは習近平主席が提唱する人類運命共同体の構築を支持し、中国と積極的にミャンマー中国運命共同体を構築していきたいと表明。アウンサンスーチー国家顧問は、ミャンマーは中国や世界各国と共に人類運命共同体を築いていきたいと表明した。

国交樹立70周年を盛大に祝うため、双方は「文化観光年」を実施し、教育や観光、文化などの分野で70以上の活動を行うことを決定した。これらの活動は、両国人民の相互理解と信頼をより一層深め、両国関係の長期的発展のためにより確かな社会と民意の基盤を固めることにつながる。

二、「一帯一路」の質の高い共同建設を進め、両国関係の新たな未来図を示す

ミャンマーはいち早く「一帯一路」構想に賛同した国の一つである。習近平主席はミャンマーの指導者と「一帯一路」の質の高い共同建設を推進するために深い議論を行い、新しい重要な共通認識に達した。双方は、チャオピュー経済特区やヤンゴン新都市、中国ミャンマー国境経済協力区および高速道路や鉄道、電力、エネルギーなどの相互接続の枠組み建設を促進するための全体計画について合意した。これは中国ミャンマー経済回廊がコンセプトや計画から実質的な建設段階へ進んだことを意味する。ミャンマーの指導者は、ミャンマーと中国が「一帯一路」の枠組みの下でミャンマー中国経済回廊を建設することは、ミャンマーの発展を促進する上で重要な意義を持つと表明。双方が交通やエネルギー、生産能力などの面で協力を強化し、人々の暮らしに恩恵をもたらし。環境保護に関心を払うことへの期待を示した。

中国とミャンマーは経済貿易で緊密に協力している。2019年はグローバル経済が下押し圧力に直面したが、両国の二国間貿易額は285%増加した。うちミャンマー製品の対中輸出は前年に比べ428%増えた。

今回の訪問期間中、雲南省はミャンマーのマンダレー地方域と「一帯一路」の枠組みの下での協力強化で合意し、ヤンゴン地方域とは友好地方協定を締結した。

三、国際的な公正と正義を守る。平和共存五原則に新たな機運

世界は現在、「百年に1度の大変革」の中にあり、国際社会は日を追って運命共同体となりつつある。しかし、国際関係における不公正と不平等は依然際立っており、中国やミャンマーを含む発展途上国は、自国の主権と安全、発展利益を守る上で新たな試練に直面している。

ミャンマーの指導者はラカイン州などの問題における同国の立場を説明するとともに、一部の国は人権や民族、宗教の問題を口実に他国の内政に対し乱暴に干渉するが、ミャンマーがこのような圧力や干渉を受け入れることは決してないと表明した。スーチー氏は、ミャンマーは「一つの中国」原則を固く守り、中国が自国の核心的利益を守ることを断固として支持し、中国の友人の側にしっかりと立つと表明した。習近平主席は、ミャンマーの主権と意思の尊重という前提を踏まえ、同国の国内平和と民族和解のプロセスで建設的な役割を果たしていきたいと強調した。

両国の指導者は引き続き「平和共存五原則」の精神に則り、共に国連憲章の趣旨と原則を守り抜き、手を携えて発展途上国の共通の利益を守り、国際的な公正と正義を守ると強調した。

新年早々、習近平主席が今年最初の訪問先として千年にわたる「胞波」のよしみを持つ隣国を選んだことは、人類運命共同体構築の理念を周辺の国々に広める中国の新たな重要な実践の一つといえる。われわれはより多くの志と信念を同じくする国々と共に手を携え、人類運命共同体構築の歴史的プロセスを推進し、不確実性に満ちた国際情勢により多くのプラスエネルギーを注いでいきたい。

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