中米、気候変動危機対応の共同声明を発表

2021-04-19 10:17:46

生態環境部のウェイボー(中国版ツイッター)公式アカウントによると、中国の解振華気候変動事務特使は、米国のジョンケリー気候問題担当大統領特使と41516日に上海で会談し、気候変動危機に関わる問題を討論して、会談終了後に双方は下記のような内容の声明を発表しました。

一、中米は相互協力に力を入れ、他の国と一緒に気候変動危機を解決し、その深刻さと緊迫性に従って対応する。これには、それぞれの行動を強化すること、国連気候変動枠組み条約やパリ協定など多国間のプロセスにおける協力も含む。

二、未来に目を向け、中米両国は協力を堅持して、他の各側とともにパリ協定の実施を強化する。世界平均気温の上昇を2℃以下、さらには1.5℃以内に抑えることに尽力する。

三、両国とも422日、23日に米国主催の気候サミットに期待を示す。

四、中米が気候危機を解決するために近い期間に取るその他の行動:

(一)両国はともに第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26、スコットランドのグラスゴーで開催予定)までに、それぞれカーボンニュートラルと温室効果ガス排出ゼロという長期戦略を制定する計画である。

(二)両国は適切な行動をとり、できるだけ国際投資融資を拡大し、発展途上国におけるグリーン、低炭素、再生可能エネルギーへの転換をサポートする。

五、中米はCOP26開催前後に、温室効果ガスの排出量減少について2020年代の具体的な行動を引き続き検討し、パリ協定で合意した温度上昇制限目標を実現させることを目指す。

六、双方はグラスゴーで開催予定のCOP26の成果達成を確保し、気候変動に対応するための世界の意気込みを固めていく。

「中国国際放送局日本語版」2021418

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