はるか遠く宇宙から眺める青い地球。そのあふれる生命力の裏には、人類の発展が残した「生態の傷跡」が隠されている。森林の後退、河川の汚染、動植物の絶滅……大自然が発する一つ一つの警告は、人類に手を携え地球を守るよう訴えかけている。 

中国共産党第18回全国代表大会（２０１２年）以降、中国はかつてないほど力を入れてエコ文明建設を全面的に強化。山・水・林・田・湖・草・砂の一体化した保護・修復プロジェクト（山水プロジェクト）など一連の措置により、中国の生態環境保護に歴史的・全面的な変化をもたらした。 

「中国の『山水プロジェクト』は、世界で最も有望・壮大・人々の心を打つ大胆な生態修復の一例だ」。これは、「山水プロジェクト」が22年、国連の10大「世界生態回復フラッグシッププロジェクト」第１弾に選ばれた際の、国連環境計画（ＵＮＥＰ）による評価だ。「山水プロジェクト」の実施により、元代に描かれた水墨画の傑作『富春山居図』絵巻の現代版が人々の目の前で繰り広げられた。そして、中国のエコ文明建設の新たな成果を世界に示しただけでなく、多くの人が自然と調和の取れた共生をするという中国の知恵にも貢献した。