6月号のおすすめ

2017年6月5日発行
定価400円(本体370円)
 
特集 特辑 国交正常化45周年 京劇と歌舞伎 人気を呼んだ訪問公演
Part1日本各地で53回公演
Part2北京の若者を魅了
Part3互いに影響し合って100年
特集1 「13・5」計画をナビゲート
特集2-1 イノベーションを原動力に
特集2-2 「協調」で高める持続可能性
特集2-3 グリーン社会が必然の選択
特集2-4 開放深化で世界経済に寄与
特集2-5 取りこぼしなく成果シェア
特集3 日本の経験生かすチャンス
中日国交正常化45周年を迎える今年は、両国関係に関心を寄せている人々にとって中日関係を前進させ、両国民の理解を増進させるきっかけになるという期待が込められている。官民共に一連の交流活動を年初からスタートさせており、最初に幕を開けたのは3月と4月に行われた京劇と歌舞伎の相互訪問交流である。京劇と歌舞伎は共に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産であり、東アジアの古典演劇の至宝と称される。中日国交正常化45周年記念交流活動は伝統芸能を皮切りにし、中日両国の文化と国民心理のつながりを映し出した。中日の文化交流はまさに今、両国関係の発展を促す大きな力となっている。
Special report
「一帯一路」サミットフォーラム
世界の注目集め 29首脳
5月14日と15日、中国が提唱し主催した「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)国際協力サミットフォーラムには130余りの国々から1500人以上の各界のゲストが参加した。その中には合わせて29人の国家元首や政府首脳、および国際連合(国連)事務総長ら重要な国際組織の責任者がいた。
各国の代表はフォーラムで「共同協議、共同建設、共同享受」の精神をもって「一帯一路」イニシアチブが打ち出した4年近くの期間で収めた重要な成果をまとめ、「一帯一路」建設を推進する取り組みについて検討し、多くの協力協議を結び、共通認識に達し、「協力・ウインウイン、共同発展」の「一帯一路」の精神を明確に示し、人類運命共同体構築を努力目標とした。
全世界から集まった4000人以上の記者の報道に伴い、今回のフォーラムの盛況ぶりが伝わり、特に「一帯一路」イニシアチブが国際社会にもたらす実益と希望が世界に喧伝された。
美しい中国 湖南(上)長沙
革命を支えた人材の宝庫
生命力あふれる湘繍の美
湖南省の省都・長沙は、同省東部の北寄り、湘江下流の平原に位置し、北には洞庭湖が広がり、南には南岳・衡山がそびえる。約2400年前の戦国時代、楚国が長沙に都を構えてから今日に至るまで、町の位置は変わっていない。長沙は楚文明と湖湘文化の発祥地であり、屈原と賈誼の影響により「屈賈の里」と呼ばれる。湘江が南から北へと市街地を貫き、長沙を東西二つに分けている。西側には「千年の学府」である岳麓書院が、東側には「百年の師範学校」である湖南第一師範学校がある。岳麓書院は湖湘文化の「経世致用,敢為人先(治世に役立ち、進んで先陣を切る)」の気風をつくった。一方、第一師範学校は毛沢東や蔡和森など、プロレタリア革命家を育て、中国の近現代史の発展に大きな影響を与えた。
 今月号の「美しい中国」は読者の皆さんを長沙にお連れする。千年を経た岳麓書院で湖湘文化の蓄積を知り、橘子洲の南端や第一師範学校で偉大な人物の青年時代の事跡を訪ね、古い{しょうしゅう}湘繍の技による素晴らしい作品の数々を観賞する。
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