中国トイレ事情3—「トイレ探し」
「暖かい便座」や「ウォッシュレット機能」に慣れてしまった日本人が中国に旅行に来るとちょっと心配なのが、このトイレ事情でしょう。しかし、最近は中国にもちゃんと「ウォッシュレットトイレ」も普及し、北京の高級ホテルやアパートでは常設されているところも増えてきています。
胡同(フートン)と呼ばれる昔の町並みの家の中にも個人用のトイレを作る家が目立ってきました。このあたりは昔から公衆トイレを共用するのが一般的でした。その影響もあってか、北京のこういった昔ながらの街並みにはいたるところに公衆トイレがあります。小さな裏道を歩いていると、そんな公衆トイレの前に椅子を持ち出して、おしゃべりしているご近所さんを見かけることもあります。きっと昔から用を足すついでに世間話をする公共の場所だったのでしょうね。
この公衆トイレもオリンピックに合わせて改修されたところが多く、日本でよく言われる仕切りドアのない「ニイハオトイレ」もだんだん少なくなってきていますし、もう数年もすれば公衆トイレ自体が減っていくのかもしれません。
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人民中国インターネット版 2010年1月10日