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第七回  夏カゼに『藿香正気散』

馬島由佳子=文・写真  m.Takako=イラスト  

なんだか体が重くてだるいし、胃腸の調子がすぐれないと思ったら、喉が腫れて発熱!気をつけていたつもりなのに、夏カゼをひいてしまった!今回は、夏カゼの常備薬として、中国ではおなじみの『藿香正気散(かっこうしょうきさん)』をご紹介します。

夏になると薬局の店頭には藿香正気散が並ぶ 

「夏カゼの症状」 前回の「苦夏・・・・・・夏バテを防ぐ」の内容のとおり、夏は暑さの中に湿度が加わります。体にとって、それらが過剰になると、暑さは「暑邪」に、湿度は「湿邪」に変化して体内を侵します。

冬のカゼは、肩や関節の痛み、ぞくぞくとした寒気、発熱、無汗、水っぽい鼻水や痰、セキなど「寒邪」の影響です。これらの症状には、体を温めながら発汗を促し熱を取り去る中薬、「葛根湯」が効果を発揮します。

ところが夏は、体が暑邪や湿邪に襲われると、冷たい飲食の取りすぎやウイルスが原因で、嘔吐、腹痛や下痢など消化機能が失調し、発熱、喉や目が赤くなり痛みがでる、倦怠感、喉の渇き、頭痛、胸のもだえなどの症状が出てきます。これらの夏カゼの症状には「藿香正気散」がお勧めです。

藿香・かわみどりの絵

 

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