『南都週刊』友人の輪に組み込まれてしまったのか

2014年1月6日
「物以類聚、人以圏分(類は友を呼ぶ)」。このことわざのとおり、人間は自分が属する友人の輪を選ぶ傾向がある。社会学者の分析によると、人々がそうするのは、主に自己のアイデンティティーを確立するためであると同時に信頼できる情報を入手するためだという。以前は、人々の生活と社交の範囲は限られていたため、友人の輪もごくわずかだったが、インターネットが普及するにつれて、友人の輪は増加し、そこに加わることやその価値を確認するのも容易になった。
そして、これまでに友人の輪が果たした役割はグルメやレジャーといった娯楽活動の場を提供することだったが、次第に仲間同士で情報や知識を共有し合って互いに助け合うという新たな役割を担うようになった。その結果、多くの友人の輪は、メンバー同士のつながりが強いものへと変化し、向心力の強い社会組織になりつつあり、独特の価値観と行動規範を有している。友人の輪は、中国における社会発展の基礎と言っても過言ではないだろう。
人民中国インターネット版 2014年1月