People's China
現在位置: コラム予告

非常事態:中国の状況と芸術の考察2017

 

 

世界共通の価値観としてたたえられる自由・平等・寛容は現在、大規模な銃撃事件、ほごになる停戦協議、不正な選挙、深刻な大気汚染などの突発的な問題に直面し、色あせその意味を失っている。「非常事態」が見慣れた普通の状態と化したとき、私たちが感じていた驚き・怒りが悲しみに変わり、最後には何も感じなくなってしまうことがよくあるが、それは私たちが世界を同化しているのだろうか、はたまた世界に飼いならされているのだろうか。この展覧会では、23人・組の前衛芸術家たちが、各々異なる角度から芸術実践を社会現実の中に位置付け、検討を行う。彼らは中国のグローバル化という文脈における現実の状況に基づき、表現と行動の媒介としての「芸術」が、もろく、不穏で、変化を予測し難い世界情勢、すなわち常に危機をはらみつつ変化する「非常事態」にいかに向き合うべきかを模索しているのだ。

 

 

日時: 開催中~7月9日

場所: 尤倫斯当代芸術中心(北京市朝陽区酒仙橋路4号798芸術区内)

料金: 60元

 

 

人民中国インターネット版  2017年5月

 

 

 

同コラムの最新記事
非常事態:中国の状況と芸術の考察2017
『小城之春』
演劇 『ジェーン・エア』
舞台劇 『西遊記』第1部
窓に咲く花—中国剪紙展