松花石は、8億年前の新原生代に形成したもので、その地質は硅質灰岩と呼ばれる。産地が、吉林省の松花江流域のため、またの名を「松花玉」という。

　松花石は個々の形や様子が異なり、種類が豊富で、景観石、象形石、紋理石、複合石などに分けられる。松花石は質がよく、色が多彩なため、最高級の硯や、高級装飾品の材料に適している。そのため、将来的な発展が十分見込まれている。

　松花石の茶盆（茶舟）の造形は、石の形によって決められる。また、形を生かし、それぞれに彫刻を施し、ラインを均等にし、縁を整えることでテーマを際立たせる。これが、松花石茶盆の独特の彫刻の味わいである。彫刻は主に神話伝説や歴史物語を題材とする。

　長白石彫りは、純粋な手作り製品。異なる色調を利用し、彫刻することによって様々な工芸品を造り上げる。長白石の工芸品は、吉林省第１回観光商品・記念品展示即売会で、金賞を受賞。