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北京五輪のメイン会場「鳥の巣」の建設作業員も「小年」を祝う |
「関東糖」と「(火土)王爺」 |
中国の旧正月・春節は、その七日前の旧暦12月23日から始まります。この日を「小年」といい、今年の「小年」は新暦で言うと1月30日(水)に当たります。
この日の過ごし方としては、まずは大掃除です。家の隅々まで綺麗にして、清潔な環境の中で新年を迎えるというわけです。

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「小年」を祝う草原の人々 |
「小年」を祝うプイ族の人々 |
もう一つは、「(火土)王爺」という神様を祭る風習があります。昔からの言い伝えによると、食事を司る神様は、普段は人間の家の台所に住んでいますが、「小年」になると、天に昇って、住んでいる家の過去一年の様子を天の神様に報告します。よい報告をしてもらえるよう、一家で食事の神様を祭ってお願いするというわけです。
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爆竹の販売も始まっている |
春節用品がスーパーの店頭に並び始める |

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「小年」の菓子作り |
お寺でも「小年」を祝う行事が行われる |
昔は、この日の夕方に、天に昇っていく神様、そして神様が乗る馬のために、実際に菓子や水を供えたりしていたものです。いまはこの風習は一部の地方にしか残っておらず、神様に供えるはずの菓子を人間が口にしたりしています。
この菓子は「関東糖」といい、細長いキャンディがゴマにくるまれていて、甘くて香ばしく、独特な美味しさです。
大昔、私たちの祖先は美味しいものを捧げて、神様のご機嫌を取っていたのですね。見習いたいものです。
「中国国際放送局 日本語部」より 2008年1月30日
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