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ダライグループとそのいわゆる「チベットの人権」

 

四、ダライグループが「チベットの人権」を盛んに口にしている本当のねらい

 

ダライグループが「チベットの人権」を盛んに口にしていることは非常に虚偽であるばかりでなく、下心のあるものである。昔の政教合一の農奴制体制のボスは、すっかり姿を変えて「チベットの人権」を盛んに口にすることに転じ、さらに中国政府と人民が人権を踏みにじっていると非難し、「チベット人民に人権はない」とデマを流し、甚だしきに至ってはまた西側の親分から「人権の闘士」という称号を授けられた。このことそのものはとりもなおさず古今東西で初めての珍事である。もしダライラマのこれらの言論が名実ともに備わるものであるならば、当然それを大いに称賛すべきであるが、事実はそのようなものではなく、ダライラマグループがさかんに騒ぎ立てている「チベットの人権」は、手法が愚劣であるばかりでなく、そのねらいはなおさら人に告げることができないものである。

 

中国共産党のチベット政策に対するダライグループの非難のほとんどは、うそとデマの基礎の上に築かれたものであり、1988年にダライラマが発表したいわゆる「ストラスプール声明」の中で、中国政府が「チベットの人権」を踏みにじり、チベットに人口を移住させたとデマを流し、ひいてはチベット地方でチベット族の人たちは少数となり、チベット人民に言論の自由がなく、彼ら(中国政府)によって代弁される以外にないなどなどと語っている。1955年にかつて招待に応じてチベットを訪れ、チベットの政教合一の農奴制度の状況を自ら体験したことのある『ロシア新聞』の先輩評論員のオフチェンニコフ氏は、14世ダライラマを「人権の保護者」と言いふらす論調は「きわめてでたらめなことであり、しかもきわめて恥知らずである」、「ダライラマには残虐非道な封建的農奴制度に対し逃れられない責任があり、ある人は彼を『人権の保護者』と言いふらし、中国共産党がチベットで漢民族化と人種絶滅政策を推し進めていると中傷している。これに類似した言論に3種類の中味――無知、恥知らず、あるいは私利のために公正を裏切ることしかない」と指摘している。氏の言葉はずばりと的を射るものであり、急所をついていると言えよう。ドイツのある週刊誌掲載の『これは別に人権と関わりはない』と題する署名入りの記事は、同様にダライラマグループの「チベットの人権」とがやがや騒いでいる急所を捉え、「これらの人たちは、彼らがチベットを支配していた期間にチベット人民の尊厳と人権を思う存分踏みにじっていたのに、今日は人権の保護者のつらをしている」、「彼らは西側の反中国の勢力の助けを借り、チベットを中国から分離させることをねらっている。ところが、今日の現実のもとで、彼らは大声で言い出せないため、やむなく『高度の自治』を要求することを通じてチベットの『宗教と民族文化』を守ろうと企てることになっているのだ」と述べている。これから見ても分かるように、キツネがどんなにずるがしこくても結局はしっぽを見せることがあり得、智者の慧眼を逃れることはなおさら難しい。ダライラマグループは装いをこらすことに優れ、口先でうまいことを言い、あらゆる技量を尽くし、手法もいろいろ変えているが、ずっと変わっていないのは祖国を分裂させ、「チベット独立」という罪悪的な夢を実現することである。西側の反中国勢力の道具としてのダライラマグループのこの幻想は最終的にはだめになることが運命付けられるものである。(作者の張雲氏は中国チベット学研究センター歴史所研究員)

 

「チャイナネット」2008年4月28日

 

 

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