卸売市場で茶葉を買う

中国茶の真髄?

 

市場の一角で行われている茶葉の選別


 あたり一面に安渓の茶葉の香りが充満して、何が何だか分からなくなります。一緒に来た人は、「いったいどの茶葉がいいのか分からない。とても買えないわよ」。さあ困りました。

 

 「産地の市場だから1斤(500グラム)百元までで、気に入ったら買ってみる程度にしてください」と声をかけます。

 

 しかしなかなか決断がつきません。ふと横を見ると、黙って様子を見ている中年の茶農がいます。彼の持っている茶葉に興味がわきました。

 

 「これはどこの茶葉? 1斤いくらですか」

 

 「祥華の茶葉だよ。鉄観音は祥華が一番だって知っているだろう。たくさん買ってくれるなら、180元にしとくよ」

 

 香りも値段のわりには良く、色合いも適当で手頃でした。私は10斤の袋を見て、「半斤ずつ分けて詰めてくれたら買うよ」と持ちかけ、商談成立。しかしこれからが大変です。

 

 包装用の袋問屋で茶袋を別に買い、真空パックをしてくれる店に行き、手伝ってもらって重さを量り、小分けをして支払いをしなければなりません。この間、30分。私は、サンタクロースよろしく全部を背中に背負ってバスに戻りました。

 

 産地市場の買物は慣れないとできません。しかし、中国茶の真髄は案外こんなところにあるのかもしれません。一度体験してみてはいかがですか。

 

ようやく購入

 

卸売り市場の様子


 同行の皆さんは、いまだにほとんど茶葉を手にしていません。「やっぱり安心して買える問屋を紹介してください」との声。「それならば知り合いの問屋へ行ってみましょう」ということで、市場の一角に店を構えている問屋へ向かいました。

 

 椅子に座って、最高級から普通のものまで比較しながらランクごとの鉄観音を試飲させてもらいます。飲み比べてはじめて鉄観音の味わいの深さに気がつくのではないでしょうか。

 

 銘柄や値段は後にして、自分の好きなお茶を選ぶことが大切です。一口に安渓鉄観音といっても、生産される場所や茶農の工夫によって違いがあります。そんなことにも気がつくようになると中国茶は楽しくなるでしょう。

 

 あっという間に半日の卸売市場見学が終わり、やっと皆さん納得して買うことができました。(棚橋篁峰=文)

 

人民中国インターネット版

 

 

   >>   1  2  


人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850