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両親を呼び寄せ、楽させてあげたい

 

アウトドアショップのオーナー 劉志永さん





山西省大同市出身の劉志永さん(28歳)が北京にやってきたのは2005年のこと。見知らぬ土地での生活は不安でもあったが、知人がアウトドアショップを経営していたため、そこでアルバイトを始めた。そして一年後に独立。自分の店を持ったのだ。

 

店内には6つのブランドの商品と300種以上のアウトドアグッズが並ぶ。

 

穏やかで誠実な人となりのせいか、アルバイトしていた店で出会った人たちが、友人や同僚を連れてしょっちゅう来てくれる。おかげで、ひと月の平均利益は1万元にのぼる。

 

とはいっても、店舗のリース代は年間4万元、店を手伝ってもらっているスタッフには毎月千元支払わなければならない。さらに、経理の専門学校を卒業したあと自分を頼って上京してきた妹の面倒も見なければならないので、生活はそんなに楽ではない。お客さんが来ない日が何日も続くと、不安でたまらなくなるという。

 

春節(旧正月)の前は、いちばん商売が繁盛する時期だ。友人数人からは、春節休みには外へ遊びに行こうと考えているので、たくさんのアウトドアグッズが必要になる、用意しておいてほしいという連絡が来た。そこで、欠けている商品を補充し、春節前の稼ぎ時に備えた。もし、たくさんのお金を稼ぐことができたら、春節は雲南省に遊びに行くか、または北京郊外へスキーに行きたいと考えている。

 

とりあえずの目標は、北京でしっかりと自分を磨くこと、そして結婚相手を探すこと。そのあと、農村にいる両親を呼び寄せて、一家で仲むつまじく暮らしたいと願っている。


 仕事環境


店舗は電器市場の地下2階にある。面積は130平米、いくつかの部屋に分かれ、商品を販売している部屋は60平米あまり 

妹と同郷のスタッフといっしょに店を切り盛り 


 
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