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全人代 現場の代表増加 党・政府の指導者・幹部減少

 

今年の全国人民代表大会(全人代)代表選挙では1人ひとりの平等、地域の平等、民族の平等が堅持された。少数民族の代表は409名で、代表全体の13.69%を占めており、全国55の少数民族すべてが代表を出している。全人代代表の構成には新しい特徴もある。最大の変化は、農民工など現場第一線の代表が増加し、党や政府の代表の割合が大幅に下がったことだ。すべての代表の中で、党や政府の指導者・幹部は1042人で、代表全体の34.88%を占めているが、これは前回から6.93ポイント下落している。同時に、現場第一線の労働者、農民代表は401名で、前回から5.18ポイント上昇した。

今年はまた、初めて都市と農村で同様の人口に比例して代表が選ばれた。つまり、都市、農村にかかわらず、代表は同じ人口数を代表しているのだ。12期全人代選挙は都市と農村それぞれ約67万人に1人の割合で選ばれている。中国人民大学法学院の韓大元院長は、都市・農村同比率選挙は選挙の平等意識を普及させるのに役立ち、都市・農村一体化の発展を促進し、農民の政治参加意欲をかき立てるもので、戸籍制度改革推進にも役立つと指摘している。

このほか、1980年代生まれの「80後」が74名、90年代生まれの「90後」が2名と、若い世代の代表比率が上昇しており、両会に青春の息吹をもたらしている。彼らは現場の第一線から来ており、辺鄙な農村の幹部もいれば、生産の第一線で働く人もおり、さまざまな仕事に就いている優れた若者たちだ。このうち、20歳の鉄飛燕さんは、高速道路料金所の係員で、落水した橋梁メンテナンス作業員を救出し、自分の収入で捨て子を養うなど、「最も美しい “90後”ガール」と呼ばれている。

 

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人民中国インターネット版 2013年3月3日

 
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