ホーム ニュース 最新動画 トピックス コメン ト 記者メモ スケジュール 「両会」とは
 
中国の夢の実現への新たな長い道程を開く
 13億人民の重い委託に背かず、神聖な使命を積極的に履行し、第12期全国人民代表大会第1回会議は各議事日程を滞りなく終え、勝利のうちに閉幕した。われわれは大会の成功を熱烈に祝し、法にのっとり職責を履行した3000人近くの全人代代表に崇高な敬意を表する。(人民日報社説)…。
李克強総理:腐敗取締りの決意と意志は揺るぎない
李克強総理:新政府が最初に解決したい三つの課題
李克強総理:中米の共通利益は相違を乗り越えられる
 
李克強新総理の記者会見
国家機構と指導者
甘善沢代表 すべての人が自分の能力で幸福に
 甘代表は「私が理解する『中国の夢』とは国家が強大で、人々が幸福、安全、調和を感じられることです。すべての人が自分の努力と能力によって良い生活を営めることです」と述べている。
郭淑琴代表 美しい中国は新鮮な空気から
 中国では現在、環境問題の解決やモニタリングのための、厳格な法律や監督・管理措置はまだ不備です。必ず完全な法律によって環境を守って、GDP成長と環境の持続可能な発展を同時に実現しなくてはなりません…
民政部副部長の姜力委員が末端自治制度について語る
 人民代表大会制度、人民政協の協商民主制度、民族地域自治制度、一般大衆の末端自治制度は、中国の四大基本政治制度である。一般大衆の末端自治制度は中国民主政治の発展と密接に関わるもので、今回の「両会」期間中にメディアが注目する議題でもあった…  
卞晋平委員が語る中国式協商民主の特色
 中国の協商民主には、独自の特徴も多い。まずこれは中国の国情による産物であること。例えば中国は人口大国で、人口が多く、広い地域をもち、地域による格差も大きく、経済・文化の発展も不均衡で、同時に多くの民主党派、グループ、民族、異なる宗教信仰などもあり、そのため、一国内部の利益の差異も比較的大きい…
林印孫代表:安全な食品を味わう楽しみを
 今までずっと、わが国の農産物と副産物の生産は比較的分散しており、産業化と標準化の程度も低く、そこに食品安全トレースシステムをつくる難しさがありました。そのため、農業の産業化をリードする企業を打ち立てる必要があるのです…
拜秀花代表:子どもはみんな知識を求めたい
 チベット地区の教育経費を増やし、チベット地区の子どもたちにさらに多くの教育を受けるチャンスを提供することを提案します。チベットの人々との交流を強めて、彼らに教育の重要性をさらに認識させ、学校に通え子どもたちを、さらに多く教室に戻らせるようにすべきです…
梅葆玖委員:京劇の伝承はすなわち中国伝統文化の伝承
 京劇は日本でも広範な影響力を持ち、梅葆玖氏は何度も日本で公演を行い、各種の文化交流活動に出席した。さらに日本の芸術界の人々と深いよしみを結び、日本でも多くのファンを持つ。最近、中日両国は領土係争を発端に関係が緊張しているが、両国民の交流には影響を与えていないと彼は語る…
薛志国代表:出稼ぎ労働者の子女をスタートから立ち後れさせない
 出稼ぎ労働者が直面する問題も、ここ二年の間に変化しています。今までは、出稼ぎ労働者の権利保護が注目されており、彼らの生活や仕事条件の改善が目指されていましたが、今ではこういった方面について訴える人はおらず、社会保険や子女の入学などの新たな社会問題が生まれています…
陳小川委員:中国の夢と政治協商制度
 われわれは欧米社会の普遍的価値の中に含まれている自由と民主を認めますが、中国人が普遍的価値にはさらに調和が含まれると考えているることは、欧米人はあまり意識していないかもしれません。『アメリカの夢』が個人のものとするならば、調和は『中国の夢』の前提の一つです…
周漢民委員は料金徴収の改革を主張
 国家は一貫してむやみな料金徴収を正してきたが、それでもこの現象に根本的な変化が見られないことを指摘した。その原因の根源は、権限委譲がある一方で監督がされていないことだという…
マイヌル・ニヤズ代表:地元で医療サービスを
 2010年、中央政府が新疆に関する活動の座談会を開いた。新疆に対する医療衛生援助活動も同時に展開されるようになった。19の省・市が一対一で支援対象の新疆各地に対しての医療衛生システムの援助を提供したことにより、新疆の各クラスの医療衛生機構は基礎設備の建設、医療設備の購入、人材の育成などの方面で新たな発展がみられた…
遅福林委員が政府改革の必要性を強調
 行政審査認可制度改革にさらに力を入れることは、政府機能の転換における差し迫った任務となっていると主張する。同時に、すみやかに業界の寡占状態を改革すること、特に行政独占の改革はすでに重大な課題となっていると指摘…
ゲサンチョガ代表:チベット女性も男性と同等に活躍
 昔のチベットでは女性の地位がとても低く、女性は男性の腰より上を見てはいけないくらいでした。今では、女性のさまざまな権益は十分に保障されており、家庭でも社会でも、ますます重要な役割を担うようになっています…
黄小祥委員:零細企業への扶助に力を入れる
 商業銀行のさらに多くの金融資源を民営企業、とくに零細企業に傾けるよう指導・激励する必要がある。合理的な負債比率を確保するという前提のもとで、商業銀行にリスク準備金、不良資産の帳消しなどの差別化した金融監督管理メカニズムを実施する必要がある…
周明偉委員:他国の懸念を知ることで中国をうまく紹介できる
 中日関係においても、中国とその他の周辺国の関係においても、メディアは「自分に多く注目し、自分がいいと思うところは相手からも受け入れられ、喜ばれる」と間違った認識を持つことがしばしばあるが、そうとは限らない…
劉凡委員の「都市化」献策
 戸籍制度改革の範囲を拡大し、農業からの移転人口の市民化プロセスをさらに速く進めなくてはなりません。中国の都市化は人間本位、公平でシェアできるものであるべきで、肝心なのは人間の都市化です…
劉樹成委員が住民所得倍増のために献策
 劉樹成委員が全国政協第12期第1回会議第2次全体会議で発言した際、「十八大」で、小康社会を全面的に実現させるという目標に、初めて住民所得という指標が取り入れられたことは、とても大きな意味があると指摘した…
馮玉萍代表:商業開発による伝統文化破壊を防ぐ
 無形文化遺産は一種の文化ブランドです。これは地方の文化産業へ人々を引き付け、文化を深めるのに効果的です。しかし、盲目的な商業開発は、多くの異化、歪曲、さらには無形文化遺産の変質を招きかねません…
白岩松委員:中国の夢の変遷と個人的な小さな夢
 私は、この100年、「中国の夢」は徐々に変化を遂げていると思っている。100年前の「中国の夢」は、国家の独立・自主、富国強兵といったもので、国家の夢がすべてであった。アヘン戦争以降の中国は、あまりにも悲惨であったからだ。多くの人が個人的利益を犠牲にして、国家の大きな夢を実現すべく、すべてをささげてきた…
高阿莉代表:子どもによい教育環境を
 高代表は河南省商丘市実験小学校の校長で、教育事業にたずさわってすでに32年になる。32年間の基礎教育の経験から、彼女は基層部の人々の気持ちや願望を熟知している。今回の「両会」では、彼女は学校の安全のための立法と…
朱紀代表:美しい中国にはクリーンエネルギーが必須
 甘粛代表団の朱紀代表がこのたび携えてきた議案は、クリーンエネルギーの合理的利用に関するものである。「今年1月以降、全国の多くの都市が頻繁にスモッグに見舞われ、大気汚染極めて深刻になっています…
邵一鳴委員:すべての人の健康が私の夢
 邵一鳴委員は中国のエイズ研究の第一人者で、多くの「中国初」にかかわってきた。中国初のHIV患者の研究と初の大規模感染のケース研究に参与し、中国初のHIV病毒遺伝変異ネットワーク、中国初のHIV耐薬監視測定ネットワークを造り上げ、カクテル療法を初めて国内に導入した…
黄友義委員:政協のパブリック・ディプロマシーにおける使命
 3月4日、北京の国家会議センターで開かれた政協グループ討議の、報道・出版グループの黄友義委員はインタビューに答え、政協のパブリック・ディプロマシー使命について語り、対外的に中国を紹介することには長期的努力が必要と指摘した…
王庚年委員:「中国の夢」を外国へ
 3月4日、全国政協初日のグループ討論会は非常に熱烈であった。全国政協委員で中国国際放送局(CRI)の局長である王庚年氏が、その発言の中で特に強調したのが、政治協商、民主監督、参政・政治議論を基本的任務とした政治協商会議が、中国の基本的政治制度の一つであり…
高吉喜委員:「生態レッドライン」制定者の夢
 エコロジーに従事する人間は、自分の良心に背いてはいけないと、私はいつも自分に言い聞かせています。現在、中国の人口と経済発展のプレッシャーがこのように大きい状況のもとで、我々の仕事によって、中国のために生態レッドラインを制定し…
賀優琳代表:「異地」大学受験に注目
 全国人民代表大会代表、中山記念中学党委員会書記の賀優琳は、2011年3月の両会で発言の最中に何度か民のために涙にむせんだために、「憂民兄さん」と呼ばれている…
姚明委員:無理やり出した提案がよい提案であるはずがない
 全国政治協商委員で、バスケットボールの元スター選手の姚明は、以下のように語った。「両会の記者たちはスター委員の『追っかけ』をストップすべきです。少し有名な委員を見るなり『提案を迫る』のはやめてほしい…
万鋼委員:新エネルギー車の発展に一喜一憂
 全国政治協商委員、科学技術部部長の万鋼は以下のように語る。「ますます多くの地方政府が助成金などの方法により新エネルギー車の発展を助けているということ、人々が騒音がなく、排気ガスも出ない電動車に乗りたがり…
 
  美しいアシスタントの女性は、「両会」の厳粛な雰囲気をやわらげてくれる紅一点となっている。(段非平)
  天安門広場を巡らす警察(段非平)
  大会堂のパブリックスペースと各代表団の会議ホールには、紙やペン、針箱、電池などの日用品が入った小さなカゴが置かれている。このような「人に優しい」サービスは、みんなから好評を受けている。(段非平)
  寧夏代表団は親切なことに、寧夏特産のクコ、スイカズラのつぼみを、お茶として飲むことができるよう、記者たちのために準備してくれていた。(段非平)
 会議期間中、記者に取り囲まれた代表や委員たちを至るところで見かけた。中国の地位が向上し続けるのに従って、中国の世界的難題を解決するという一つ一つの動きに、余りに多い現実的要求が託され、余りに多くの期待が込められた視線を引き付けている。もしかしたら、「両会」が非常に注目されている理由はそこにあるのかもしれない。(段非平)
 人民大会堂内に設けられた記者のための休憩所。(段非平)
 陳伝書代表:国は老人介護サービスの選択権を高齢者にゆだね、サービス提供のチャンスを社会にゆだね、老人介護サービスを社会化、市場化、産業化の方向へ発展させることを促進すべきです。(段非平)
 藍紹敏代表:ハード施設に比べると、科学技術イノベーション投資はさらにハイレベルの「基礎施設」投資となります。このため、科学技術イノベーションのための新たな投資を増やし、科学技術資源とイノベーション人材を多く引き入れる必要があります。(段非平)
 韓建敏代表:一部の地方の政府機関、企業や事業単位は、招聘基準の中に「学院・大学卒のみ」という条項を入れていますが、こうした「どんな学校を出ているかによってその人の価値が決まる」式の人材選抜は、非合理的で不公平であり、こうした部門や単位はこの種の「就職差別」をなくすべきだと思います。(段非平)
 孫暁梅代表:多くの農村人口が中学・高校卒業後に都市へと流れ込んでゆきます。しかし彼らの多くは専門的な職業訓練を受けていません。農民が都市に働きに出る前や転職の際に職業訓練をしっかり受けさせることを提案します。(段非平)
 取材記者の数が多すぎて、はじき出されたこの記者は、椅子の上に立って撮影するしかありませんでした。(段非平)
 王鳴代表:末端医療衛生サービスシステムの公共衛生サービス機能を整え、コミュニティで病気のふるい分けを積極的に行うことを奨励し、疾病に対し早期治療を心がけ、治療の規範化を図るべきです。(段非平)
 全人代を取材している記者の中に、頭髪を「PM2.5」という文字の形に刈り込んでいる人がいます。環境汚染問題が彼の最も注目している話題なのでしょう。この記者は4年続けて「両会」の取材をしていますが、毎年この刈り込みの文字を変えています。昨年の彼は温総理の「温」の字でした。(段非平)
 陳伝書代表:わが国の国情にあった高齢者ケアの構造は、90%が在宅ケア、7%がコミュニティケア、3%が高齢者施設でケアするというものでしょう。都市化の過程で、高齢者にやさしい都市建設を進めねばならず、保障型住宅建設の際には高齢者専用住宅を計画したり、高齢者コミュニティを建設したりしなくてはなりません。(段非平)
 「両会」はミニブログでもホットな話題となっています。ミニブログやブログなどのインターネットプラットホームは、人々が時事を議論する「民間世論場」となっています。(段非平)
 張其成委員:中国医学は中国のすぐれた文化の代表で、中国文化の魅力を示すだけでなく、中国文化のソフトパワーも示しています。中国はその力を集中させ、「中国医学大学」を建設すべきです。(張雪)
 朱永新委員:私のいる中国民主促進会の業界別グループ討論で、討論に参加した数人の部長に対し、委員たちはわずか2時間ほどの間に合計36項目の提案を行いました。私もチャンスを見つけて、いかにして教育の公平を推進し、教育の質を高めるかなどの問題について意見を述べました。(張雪)
 「両会」の日程も半分を過ぎ、今年の「両会」の期間中、接待宴会が減り、代表や委員たちは泊まっている場所で夕飯をすませるようになったという。(張雪)
 節約して会議開催という新たな呼びかけに応えるため、今回の大会では、会議に携わる人員の数を厳しく制限し、案内サービス員も必要最低限にとどめられた。(段非平)
 政協委員で著名な京劇芸術家の梅葆玖氏:2014年は私の父梅蘭芳の生誕120周年です。そのときには私は学生を引き連れ、日本、アメリカなどの国を訪れ、当時の私の父の足跡をたどり、一連の記念上演を行う予定です。(張雪)
 黄友義委員を取材した後、黄委員は自らのお金で50元の食券を買い、私に食事をごちそうしてくれた。北京会議センターの食堂では、委員たちの食事はかなりシンプルで、10種類ほどの出来あいの料理の中から、幾つかのおかずと主食とを選ぶ形であった。食事時間も終わりに近づいていたので、選べる料理もかなり少なくなっていた。近くの食卓では食事を終えた委員たちが話をしていたが、彼らの皿には料理はまったく残されていなかった。(沈暁寧)
 夏鵬代表:国は医学系大学本科卒業生の後進地区での就職を激励し、公共財政を後進地区により多く投入し、合理的に末端医療従事者の給与待遇を増やすべきです。(段非平)
 譚文華代表:新興業界への参入条件をなるべく早く発表すべきで、低レベルによる建設の繰り返しや盲目的拡張を抑制し、関係部門は製品監督と検査を強化しなくてはなりません。(段非平)
 無駄を避けるため、会議場ではペットボトル入りのミネラルウォーターの提供をやめ、個人に必要に応じて水か温かいお茶をサービスすることになった。(段非平)
 今年は全国政治協商委員が5600件余りの提案を提出したが、その中の500件余りが資源や環境に関するもので、環境保護が政協提案の焦点の一つとなっていた。(張雪)
 政協委員で著名な京劇芸術家の梅葆玖氏:私は新年に多くの日本の友人たちから年賀状を受け取りました。中日の領土争いは両国の文化界の民間交流には影響を与えませんでした。京劇、歌舞伎などの芸術形式はその国のものだけでなく、世界のものなのです。(張雪)
 白岩松委員を取材した時、彼の部屋で、ホテルが委員たちのために用意した果物が毎日りんご1つで、ミネラルウォーターも小さなボトルとなり、委員たちに配る紙の資料もとても少ないのを目撃した。委員に対するコストや会の開催コストは圧縮しても、民主についてみんなで討論する時間は減っておらず、発言の内容もより率直で実際的になっている。これこそ本当の意味で勤勉・質素と実効の追求とが結びついた結果であると、白委員は語った。(沈暁寧)
 ここ2日ほど多くの代表の発言を聞きましたが、以前に比べてお役所的な発言や社交辞令が減り、実際的で建設的な意見や提案が多くなったように感じました。同じ会議時間でも、さらに多くの代表の考えが示されるようになりました。(段非平)
 閻希軍代表:リハビリ治療学科の開設により力を入れ、リハビリに関わる人材の育成と発展計画を制定し、身体障害のリハビリ費用に対する政府の投資を増やすことを提案します。(段非平)
 張兆安代表:環境保護部門と携帯電話製造業者が共同で、廃棄された古い携帯電話を回収し、回収された古い製品を指定されたリサイクル加工企業に送り、資源の再利用を図ることを提案します。(段非平)
 王利平代表:西部などの後進地域で科学技術イノベーション型企業を援助・育成するという優遇政策の実施を提案しました。また、科学技術部の国家クラスの科学技術プロジェクトの申告、立ち上げの過程において、適宜その敷居を下げ、後進地区のプロジェクトを優先的に考慮することを提案しました。(段非平)
 武継軍代表:国が専用資金補助という方法で、美しい農村モデル地区建設をサポートし、各種金融機関にも美しい農村モデル地区内のエコ建設プロジェクト実施業務の奨励に配慮してもらいたいと思います。(段非平)
 鄭俊康代表:新型都市化の推進は、産業による支えを基礎として、農民の生活における問題をしっかり解決するのが要であり、農民が都市生活に溶け込む基本条件を作り出すために、冷静に頭を保ち、分相応に事を行わなければならない。(段非平)
 邹兵代表:先進国はすぐれた人材の80%が企業に集まっているが、中国のこの割合はとても低い。現場に高い素質のある人材が欠乏していることが、企業全体のクリエーション能力のアップを阻害している。さらなる優遇政策を制定し、大学生が生産の第一線に行くことを奨励することを願っている。(段非平)
 瞿佳代表:わが国は先進国の成功体験を借りて、大学や専門学校に福祉専攻を設け、高齢者サービスの専門人材の育成にさらに力を入れるべきである。(段非平)
 全人代開幕3日目には、さらに多くの代表団がメディアに開放された。記者は代表らの発言を傍聴することができ、関心をもつ問題について、代表に質問することもできた。(段非平)
 陳錫文委員:都市化は我が国の今後の経済発展の強大な動力だ。改革開放から30年余り、わが国の都市化の成果はとても大きく、80年代初期の都市(農村部の町も含む)人口は2億人足らずだったのが、現在では7億人を突破している。この5億人あまりの都市人口の増加が経済発展にもたらした作用はとても巨大なものであった。(張雪)
 林毅夫委員:東アジアの経済発展モデルは同じである。もし彼らがこの後発の強みを利用するならば、発展の維持かつ事実上20年で毎年7.6~9.2%の成長を実現できるだろう。同じような後発という強みを利用するなら、われわれは20年間毎年8%前後の成長を維持する潜在力があるに違いないと、私は信じている。(張雪)
 歴以寧委員:2013年の経済情勢は、安定の中に進歩ありだと考える。なぜなら、現在まず7%前後から8%までがすでに通常の状態とされており、今後の経済成長も過去のように二ケタ成長はありえないので、今年の7.5~8%の成長率を達成できるだろう。(張雪)
 コップ一杯のお茶、文書一綴り、記録用ペン。これらが代表たちの机に置かれているすべての品物である。(段非平)
 会議における節約の呼びかけに応え、各代表団は往年のように会場に生花を置くのをやめた。(段非平)
 環境保護は今期政協が進んで役割を果たすべく積極的に取り上げるテーマだ。数日来の医療衛生、文芸、経済などの取材では、どの討議でも環境保護は離れることができない話題となっていた。委員は経済発展モデルの転換、各分野で環境問題での協力を強めること、生活スタイルの転換などといった面で、環境保護に対する建言と献策を行っている。(張雪)
 政協委員で環境保護部副部長の張力軍氏は、中国は環境保護分野でドアを開け放っており、環境問題での国際協力を歓迎すると述べた。同委員によると、中国と日本の環境保護分野での協力は、中国の環境保護政策の決定、環境保護立法、人材院生に重要な役割を果たしてきたという。(張雪)
 朝、ある委員のグループ討議について取材するためタクシーで五環路の宿舎に向かっていたが、出勤ラッシュの時間にもかかわらず渋滞がなかった。女性運転手は、今年は両会のための道路封鎖がなく、交通への明らかな影響は見られないと話していた。(張雪)
 政協委員で鉄道部副部長の彭開宙氏は、2012年末までに中国の鉄道の機関車の電化率は62%に達し、エネルギー消費と環境汚染を大幅に引き下げたと述べた。これに他の委員たちが非常に興味を持ち矢継ぎ早の質問を浴びせたため、彭委員はこれに応える形で、鉄道機関車発達史に関する即席の「科学普及講座」を開催していた。(張雪)
 張玉坤代表:温総理の政府活動報告を聞き、今期の政府は5年の間に民のために政治を行い、中国の経済建設、社会発展、民生改善などの方面で、世界に注目される成績を収め、国民をよりいっそう鼓舞してきたと感じます。(段非平)
 張占宇代表:国務院はここ数年ずっと「三農(農業、農村、農民)」を最優先事項とみなしてきました。優遇政策や、農民を強く、豊かにする政策がひっきりなしに出され、われわれ農民は熱い感謝の念で胸がいっぱいです。(段非平)
 関彦斌代表:総理の報告を聞き、今後5年間、中国は希望に満ちていると感じました。国際社会からすると、中国は見所があり、中国の民衆からすれば、心に希望があります。経済体制改革が深まれば、民営企業もやり甲斐があるでしょう。(段非平)
 李光宇代表:国の教育に対する投入は年を追うごとに増えており、2012年はGDP比4%にまで達しました。教育従事者の一人として、これにとても慰めを感じています。しかし、アメリカは8%、インドでも7.4%であることと比較すると、この数字はまだ低いものであることを、われわれは知らねばなりません。政府はさらに教育に対する投入を増やし続ける必要があります。いかなる国や民族と競争するにしても、最後には必ず科学技術や人材による競争になるからです。(段非平)
 3月5日、第12期全国人民代表大会が北京で開かれた。会の席上で温総理は政府活動報告を行い、報告の真実を重んじた実務的な姿勢が、代表たちに深い印象を残した。会の後、記者は代表たちを取材して、政府活動報告を聞いた感想について聞き、ここに記録した。(段非平)
 全人代が開幕した日はよい天気だったが、みな1カ月前のスモッグが続いた日々を忘れてはおらず、大気汚染対策はやはり今回の大会の熱い話題となる。(段非平)
 邵一鳴委員:政協委員で中国疾病予防コントロールセンター・HIV首席専門家の邵一鳴氏は、医療衛生分野での国際協力強めることを呼び掛けました。彼は、中国の医療衛生分野はかつて国際的学習によって急速な発展を遂げたことを指摘し、中国は途上国の医療援助で、現地の人々の医療衛生条件を大きな改善に尽力しており、この分野で引き続き協力を強めていくべきであると主張しました。(張雪)
 劉玉樹委員:政協委員で北京大学第一医院院長の劉玉樹氏は、これまでに医療チームを率いて末端まで何度も出向き、医療と医薬を農村に提供してきました。グループ討論の席上、彼は「県レベルの病院整備すれば、中国の医療問題の大半は解決できる」と指摘しました。(張雪)
 凌鋒委員:政協委員で有名神経外科専門家の凌鋒氏は政協のグループ討論の中で「政協の提案はすべて行く場所があり、すべて回答があり、政協委員は肩にかかる責任の重さを深く感じている」と述べました。(張雪)
 毛新宇委員:毛沢東の孫の毛新宇氏は今期政協に「砂漠化対策」と「淮河汚染対策」の2つの提案を携えて来ました。彼は環境保護と民生という2つのテーマに最も関心を寄せています。(張雪)
 3月4日午前、政協委員でノーベル文学賞受賞者の莫言氏が文芸界のグループ討論に参加しました。多数の記者がコメントを期待しましたが、莫言氏は発言を控えたままでした。(張雪)
 グループ討議終了後、委員が滞在ホテルのロビーにある臨時の郵便局を訪れ、買ったばかりの両会の記念封筒に、自ら当日の日付印をスタンプしているのを見ました。(張雪)
 全人代プレスセンターはプレス発表会を取材する外国人記者のため、ホテルと人民大会堂を結ぶ送迎車を運行、このパーソナルなサービスは外国人記者に極めて好評です。(段非平)
 3月3日、全国政協第12期第1回会議開幕式が人民大会堂で行われました。政協会議は経済界、教育界など全部で34の業界で構成されています。中国外文局からの4名の委員はニュース・出版界と対外友好界に分かれており、彼らはこの2つの分野から国家に提案・献策を行います。(段非平)
 『人民中国』は唯一の日本語雑誌として、多くの中国語や外国語の新聞・雑誌・書籍など刊行物とともに両会のプレスセンターに陳列されていて、内外の記者に無料で提供されています。(張雪)
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