中国の長きにわたる都市化プロセスの中で、問題点も表面化している。粗放な土地やエネルギー利用によって工業発展、都市建設を行うことが習慣化し、現在では耕地、水資源、エネルギー、重要な鉱物資源が相対的に不足するという事態に直面している。労働者の質が上がらず、土地利用、住宅条件、戸籍制度、社会保障などの分野でも多くの弊害が出ている。

これらの弊害に対して、中国各地方政府は次々と政策を実施し、都市化推進がもたらす問題を解決しようとしている。

黒龍江省では中小都市の発展と新興産業の育成、就業ルートを統合させるべく、資源開発区の有利さを活用し、周辺の都市・農村の発展を牽引しようとしている。山西省では居住証制度の実施を計画し、農業人口の都市市民化の秩序ある進展を図っている。吉林省ではいくつかの重点都市・農村のモデル地区を選定し、産業構造、就業方式、居住環境、社会保障の転換を行っている。海南省では観光資源を持つ優位性を生かし、条件を満たす都市・農村を選抜し、特色ある景観都市群を形成している。

人民中国インターネット版　2013年3月4日