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さらに広い包容性を見せる新たな政治協商会議

 

文・写真=王衆一

閉幕式で国歌斉唱

12日午前、しとしとと春の雨が降る中、中国人民政治協商会議第12期全国委員会第1回会議の閉幕式が、北京の人民大会堂で行われた。協商・民主が「十八大報告」の中に書き入れられてから、参政・政治議論の機構として、全国政協の重要性はさらに顕著になった。今回の会議も、このような雰囲気を色濃く反映したものであった。

前日の午後、大会で新たな全国政協の指導者が選出された。「主席1人と副主席23人」による第12期の全国政協指導者層の中には、副主席のポストが前期より3つ減り、少数民族、女性、マカオ・香港など各界からの代表者も含まれ、全国政協の広範な包容性と代表性が明らかとなっていた。

杜青林氏が投票結果を発表

兪正声中央政治局常務委員が主席に選出された。前政協主席の賈慶林氏も会場にやってきて、兪正声氏と握手を交わし、バトンタッチを行った。兪正声氏は毛沢東、周恩来、鄧小平、鄧頴超、李先念、李瑞環、賈慶林各氏に続く8番目の全国政協主席となった。

今期の政協主席、副主席は平均年齢が前期よりも2.8歳若返り、63.6歳となった。前期の全国政協指導者層のメンバーのうち7人が留任し、今期のメンバーの3分の2が新人となった。そのうち、杜青林、パバラ・ゲリェナムジェ、董建華、万鋼、林文漪、羅富和、何厚鏵の7氏が副主席に留任し、令計劃、韓啓徳、張慶黎、李海峰、蘇栄、陳元、盧展工、周小川、王家瑞、王正偉、馬飇、斉続春、陳暁光、馬培華、劉暁峰、王欽敏の16氏が新任メンバーである。

12日午前の短い開幕式で、全国政協委員たちは投票により、政協の常務委員会活動報告に関する決議と、提案の審査状況報告および政治決議を採択した後、新任の兪正声全国政協主席が演説を行って、9日間の第12期全国政協第1回会議の閉幕を宣言した。

兪正声政協主席が演説

政協報告によると、3月7日午後2時までの段階で、政協委員は計5641件の提案を行い、審議を経て立案されたのは5254件に及ぶ。その中で、民生の保障や改善に関する提案が1760件、医療衛生、社会保障に関する提案が673件、社会の調和や安定を促進させるための提案が1130件であったという。

兪正声氏と賈慶林氏が握手を交わす

政協閉幕前の初めての演説の中で、兪正声主席は、終始中国共産党の指導を維持し、中国共産党指導による多党協力と政治協商制度を維持・整備し、欧米の政治制度モデルを決して全面的模倣しないという呼びかけを行った。

兪正声氏は演説の中で、協商の実効を増強し、政治協商を政策決定のプロセスの中に取り入れ、権力を濫用した一切の贅沢や私利を図る行為を拒絶すると訴えた。

彼はさらに、今回の政協は「広く各方面の知恵と力を集め、共に『二つの百年(2021年建党100周年に小康社会の実現、2049年建国100年に現代強国の実現)』という偉大なる目標の実現のために努力しよう」と語った。

バンチェンラマが投票

 

人民中国インターネット版 2013年3月14日

 

 

 
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