冬至
北半球では昼間が一番短く、夜が一番長くなる日です。北京ではこの時期日の出は午前7時半すぎ、日の入りは午後5時ごろです。中国ではこの日は「養生を始める日」とも言われ、地方によって食べるものが決まっています。北京など北の地方では「餃子」です。「冬に餃子を食べなければ、耳が冷え落ちる」という言い伝えがあるほどです。昔、河南省の方では寒くて病気になった人々に「餃子」を食べさせたところあっという間に回復したことから、体が温まり、栄養が付く食べ物としてこの日に食べられるようになりました。
他にも蘇州では「ワンタン」と「米酒」で、冬至の日に「冬米酒」を飲まなければ一晩中体が温まらないといわれています。この時期になると店頭には「冬の米酒」がたくさん並びます。江南水郷地方は「赤飯」です。これはこの地方に言い伝えられる疫病の神を追い払うために苦手な「小豆」の入った赤飯を食べるというものです。
日本では冬至というと「カボチャ」と「ゆず湯」が定番ですが、所変わればいろいろあるものですね。
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人民中国インターネット版 2010年12月27日