龍のお話
「龍」という動物は吉祥瑞兆の化身といわれ、水の神故に農耕の神として祭られてきました。ここから全てをつかさどる守護聖獣とみなされ、「王者の証」という意味を持つようになります。中国で「龍」のモチーフは皇帝の証とされるようになったのは北宋時代末期からで、そこからは庶民が龍を勝手に飾りなどとして使用することは出来なくなりました。
もちろんこの龍は想像上の生き物で、原型は「馬」ではないかという説もあります。昔、馬師皇(バシコウ)という腕のいい馬の医者がいました。ある日彼の元に一匹の龍が天から降りてきて耳を垂れ、口をあけて見せます。そこで馬師皇はこの龍が病状を訴えていることを悟り、貼りを打ち、薬湯を飲ませてやりました。その後も、龍は病気になるたびに馬師皇の元を訪れていましたが、ある時、治療の後背中に馬師皇を乗せたまま帰ってこなかったということです。
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人民中国インターネット版 2010年1月16日