餃子のお話
餃子は中国から伝わった料理ですが、すでに日本人の食卓にはなくてはならない存在になっていますね。きっと皆さんがよく食べるのは「焼き餃子」で子供にせがまれて一緒に作るお母さんも多いのではないでしょうか。餃子は紀元前6世紀ごろの中国の春秋時代の遺跡からも食べられていた痕跡が確認されていて、中国人にとっても欠かせない料理です。
ただ、日本と違うのは一般的に餃子というと「水餃子」のことを言い、「焼き餃子」は“锅贴”(グォーティエ)という、別の名前がついています。日本では「棒餃子」という名前でレストランで見かけることもあります。 中国で必ず餃子を食べるのは大晦日の夜、「年越しそば」ならぬ「年越し餃子」です。
これは清の時代の貨幣、“银饺”(インジャオ)に形が似ていることと、“交子”=子宝に恵まれる、の発音が同じであることから金運・子宝祈願に食べられるようになったといいます。寒いときだけでな夏の「土曜丑の日」にも北の地方では暑気払いに食べる習慣があります。ちなみに中国の餃子はおかずではなくて、主食のご飯にあたります。中国の人が日本の餃子定食をはじめて見ると「餃子とご飯」があって皆さんビックリするそうです。
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人民中国インターネット版 2010年2月1日