『中国報道』船舶工業回復のカンフル剤
『中国報道』2013年９月５日
船舶工業回復のカンフル剤
8月4日、中国国務院（政府）が『船舶工業における構造調整の加速によるモデルチェンジとグレードアップを促進するための実施方案（2013～2015年）』を公布した。これは国務院が初めて公布した産業モデルチェンジとグレードアップの実施方案だ。
同方案は、船舶工業の今後3年間にわたる発展任務を明らかにした。その内容は、科学技術革新の加速や新たに増加する生産能力の厳格な抑制など7つの主要分野に及ぶ。この方案は、ここ数年にわたる世界金融危機の影響で、不景気に陥った船舶工業に活力をもたらすと同時に、革新力の欠如や深刻な生産能力の過剰といった問題を解決する上でも効果的だ。
なぜ船舶工業に対して、優先的にこのような優れた政策が施されたのか？ その理由として、まず船舶工業が占める重要な立場が関係している。船舶工業は資本の密集、技術の密集、労働力の密集が並存している総合的な産業で、その発展は116ある産業部門のうち80部門への波及効果があり、関連度は80%以上にも達する。次に挙げられる理由は、国家の安全に対する配慮だ。つまり、モデルチェンジによって、船舶工業の競争力を高めて、同時に中国の海洋戦略と結合させて、造船強国および海洋強国の建設を望んでいるからだ。
人民中国インターネット 2013年9月