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『直立行走』

宋小詞 著

 

 本書は青年作家、宋小詞氏の中編小説集で、「直立行走」「滾滾向前」「天使的顔色」の3編の小説を収録している。この3編はどれも中国の重要な文学雑誌で発表されて好評を得た。「直立行走」は現代社会の下層における生活の実録だ。大都市の武漢に落ち着きたい農村女性の楊双福は、地元青年の周午馬がそれほど自分を愛していないとはっきり知りつつも、自分をだまして2人の気持ちをつなぎ留めたいと思い、最後には衝動的に結婚・離婚し、刑務所に入れられるという末路をたどる。「滾滾向前」は軍人の妻が苦しい生活の中で黙って堅持し、屈せずに奮闘する物語を描いている。「天使的顔色」はがんと戦う父親を支える娘の物語だ。これらの作品は生活に密着し、都市の女性の辛さやプライド、生き様を描き、生きることの辛さとねばり強い努力を表現している。 (東方出版センター 2017年7月 30元)

 

 

人民中国インターネット版  2017年10月

 

 

 

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