改革開放30年　中国経済発展の目覚しい成果を反映する10のデータ(2)

実質国民所得が6倍増　衣食不足から「小康」に

1978～2007年の住民預貯金残高

　　　　　　　　単位：億元

都市部と農村部の住民生活は、改革・開放以前、基本的に衣食不足の状態で、農村部の貧困人口は2億5000万人だった。

この30年の急速な経済発展で、中国国民の生活は顕著に改善し、個人資産も急速に増えている。国家統計局の報告では、価格要因を除いた2007年の都市部住民の1人当たりの可処分所得は、1978年に比べ実質6.5倍になり、農村部住民の1人当たりの純収入は実質6.3倍に増加した。

都市部と農村部住民の消費水準は、実質7.2倍に高まり、住民1人当たり預金額は21万9000元から1万3000元に増加。都市部と農村部住民は、衣食不足から全体的にややゆとりのある「小康」という歴史的な飛躍を遂げた。

就業者数も持続的に増加し、貧困扶助の面でも大きな進展が見られた。この30年に中国の就業者数は、年平均1270万人増加しており、累計で3億7000万人の雇用機会を創出した。2007年現在で、中国農村部の絶対貧困人口はすでに1479万人まで減少している。

改革・開放前の中国は閉鎖的な国で、1978年の輸出入貿易総額はわずか200数億ドル、外資利用もほぼゼロだった。

世界29位から世界3位に　名実ともに貿易大国に

1978～2007年の中国の輸出・輸入額

　　　　　　　　　単位：億ドル

1978～2007年の中国の実質外資利用額

単位：億ドル

国家統計局の報告では、対外経済開放で中国は閉鎖状態から全面開放への歴史的転換を果たしたと指摘している。2007年の中国の輸出入貿易総額は1978年に比べて104.3倍に増加し、世界ランクも29位から3位に上昇した。そして世界貿易総額に占める割合も0.8％から7.7％だ。

外資も絶えず拡大し、1979～2007年に中国の実質外資導入額は7602億ドルで、ここ数年の外資利用額は世界の上位3位につけている。非金融部門の対外直接投資額も、2003年はわずか29億ドルだったが、2007年には187億ドルに急拡大した。

「チャイナネット」　2008年10月29日