『白蛇伝』の人気
『白蛇伝』(はくしゃでん)は今から1000年以上前、明の時代のお話です。中国では古代四大民間伝説として今まで言い伝えられ、古くから小説や戯曲の題材にされています。近年ではテレビや映画化もされ、最近はDSゲームの題材にもなっています。このお話は日本にも古くから伝えられていたようです。上田秋成著『雨月物語』にある『蛇性の淫』(じゃせいのいん)はこの話を元にして書かれたといわれています。
どうして、これほど長く伝えられたかといいますと、多分日常では起こりえない「人間」と「蛇」の恋の物語というストーリーの奇抜さと幸せになれない二人の切なさが人々の共感を生んだといわれています。
北京では2008年の年末から「京劇」と「ミュージカル」を合わせたようなスタイルのショーも始まりました。『新白蛇伝』というお話は舞台のセリフは京劇風ですが、アクションなどはミュージカル風なので、京劇を見たことのない人が初めて鑑賞するのにもピッタリです。日本からの観光客の人はもちろん、最近は中国の若い人なども「初」京劇として見に行っているようです。
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人民中国インターネット版 2010年12月6日