『看天下』身近にいる新疆人

『看天下』2013年10月8日
身近にいる新疆人
かつてわれわれが抱いていた新疆人に対するイメージは矛盾したものだ。彼らは歌や踊りに優れ、イケメンや美人が多い。これは彼らの良い面における希薄なイメージだが、悪いイメージも同じく希薄で、切糕党(餅菓子の押し売り)やスリなどを思い浮かべる。これらの偏った認識は、交流上の障害や文化的な相違によるものだ。新疆人は非漢字文化圏に暮らし、彼らにとって標準語の習得は外国人と同じく容易ではない。新疆から北京まで2時間の時差があるが、遠路はるばる北京にやって来る彼らは、標準時区を越えるだけでなく、民族や言語、風習、心理面における内陸部との大きな違いを乗り越えなければならない。
しかし、これらの条件は新疆人が自己鍛錬を重ねて各業界のエリートに成長する上で妨げになるものではない。生まれつき言語能力に優れ、数カ国語に堪能な人もいれば、内陸から中央アジア、ひいては欧州まで股にかけてビジネスを展開している人もいる。そして、ただスターになるのではなくスーパースターになる人も少なくない。これはおそらく厳しい競争下で研ぎ澄まされた非凡な才能なのだろう。
人民中国インターネット版 2013年10月