『壹読』中紀委による腐敗取締り

『壹読』2013年9月30日
中紀委による腐敗取締り
中国共産党中央紀律検査委員会(以下、中紀委)は今、熱い注目を浴びているが、これまでは大衆にあまり知られていなかった機関であり、27の職能部門と1000人余りの職員で構成されている。彼らは、省・部(日本の中央省庁に相当)級高官の汚職について調査を行っている。その業務は、さほど人を怖がらせるようなものではなく、仮に処分を受けたとしても主に党紀処分で、警告から党籍除名まで5つのレベルに分けられている。
中紀委はいかに事件の調査と処理を行うのか、今までに伝わってきた話は噂の範疇に過ぎなかったが、今年3月、監察部の公式サイト上で中紀委の事件処理プロセスが公開された。そのプロセスは受理、事実確認、立案、調査および移送審理という5つの段階で構成されており、規定によると中紀委は法律の執行権と裁判権を有していない。もし裁判に至る場合、事件の当事者が党籍除名の処分を受けた後、その案件は司法機関に引き渡される。しかし、この中国共産党内で最高レベルの腐敗取締り機関がひとたび汚職官僚に対して調査と処分を実施するならば、その権威や影響力は巨大なものとなるだろう。
人民中国インターネット版 2013年10月