『南下北上求学記』
呉春桃 陳桂棣 著
著者の陳桂棣氏と呉春桃氏は中国の有名な作家夫妻で、二人の共著による『中国農民調査』は2004年に「ユリシーズ国際報告文学賞」に輝いた。本書は息子の「小明」が小学校で過ごした6年間に、妻・呉春桃氏が記した数十万字にも及ぶ日記を整理してまとめたものだ。自らの経験を通じて、中国における教育分野のさまざまな問題を記録し、受験にのみ焦点を合わせた「応試教育」の欠点を指摘している。「小明」はもともと頭がよく、知識欲が旺盛な子どもだ。作者夫妻は、彼にいっそう優れた教育の機会を与えるために3回も引っ越し、ついに小明は名門として知られる小学校に入学した。しかし、後に小明は次第に勉強嫌いな子どもになっていった…… （国際文化出版公司 2013年11月 36元）
人民中国インターネット版 2014年4月