『新民週刊』戸籍改革によって誰の運命が変わるのか?

2014年9月8日
中国の戸籍は、おそらく世界で最も「重み」のある証明書だろう。計画経済の時代、青春期の男性1人当たりの食糧配分や1カ月に肉を何回食べられるかなどは、戸籍によって決められていた。そして現在、就職の資格や教育の機会、医療保険、養老福祉などは依然として戸籍に左右されている。
中国で戸籍がもたらした最も大きな影響は、農民と都市住民が享受できる権利と福祉を厳格に区別したことである。先日、国務院(政府)が戸籍制度改革の新しい政策を発表した。その最大のポイントは農村戸籍の廃止であり、「人の都市化」を推進することだ。この改革は、まだ始まりにすぎない。戸籍制度改革に期待すべき点は、戸籍が人にもたらすすべての影響をさらに「軽く」すること。つまり、各人の運命が戸籍という親から受け継がれた証明書によって束縛されることなく、自らの品格、才能と努力によって自分の人生を切り開くことができるようにすることだ。
人民中国インターネット版 2014年10月