『南風窓』国有企業の再改革

2014年11月4日
国有企業の改革は、1978年の第11期中国共産党中央委員会第3回全体会議から始まり、今年で36年が経過した。しかし現在でも、国有企業の財産権問題は解決していない。市場化という選択肢は誰もが認めるところであり、私有財産権は市場経済の基盤である。このような観点から見れば、国有企業の改革が進むべき道はただひとつ、それは民営化だ。
ところが、中国の民間企業はまだ大型国有企業の全面的な民営化の受け皿になれるほどにまで成長していない。それゆえ、大型国有企業の全面的な民営化は、大規模な外資による支配という結果をもたらし、国有企業の独占からもっと深刻な外資系企業による独占に向かい、中国の経済的な安定を脅かすことにつながる。そのため「国民共進」の混合所有制改革が、国有企業改革の方針となった。混合所有制の核心的な目標は民営化ではなく、資源を効果的に整理統合し、その効率を高めることにある。
人民中国インターネット版 2014年12月