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『中国新聞週刊』チベット:魂の奥

 

 

2015年10月5日

 チベット自治区が正式に成立した1965年9月1日から50年間に、チベットは経済、社会発展において歴史的な飛躍を実現させた。チベット人は好奇心を持って外からの情報を受け入れながら、新たな考え方を打ち出していった。内陸部の学校に進学するチベットの子どもたちが年々増えているが、卒業後にはほとんどが戻ってくるという。現地の公務員になることが最も人気のある進路なのだ。安定している上に次第に上がる給料は若者にとってもその親たちにとっても満足のいく条件だからだ。区都ラサは大きく発展し、観光客が増えたためホテルが次々と建設され、至るところが舗装道路となり、自然破壊が深刻になっている。「ラサの魂」といわれる八廓街(パルコル)では、伝統を受け継ぐ若者がおらず、代々伝承してきた技が伝わらなくなっている。同時に自らの民族文化も知らず、チベット人としての自覚を持てない若者が多くなってきている。チベット人は今、恵まれた現代文明と伝統文化との狭間で悩んでいる。

 

人民中国インターネット版 2015年11月

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