『南風窓』習近平主席による新たな外交

2015年2月25日
外交の舞台が大使館や大学から、シンクタンクやソーシャルメディアの前に移ることや伝統的な先進国のリーダーシップが新興国家間における権力の協調に向かうことはみな、いわゆる新たな外交だ。中国の新たな外交の道筋は、「強硬路線への変化」ではなく、実力による平和の追求だ。中国の新たな外交においてさらに際立った特徴は「進取」だ。例えば、アジア太平洋自由貿易圏の提唱や「1路1带」戦略の推進などに表れている。しかし、こうした取り組みを単なる米国主導の国際秩序に対する挑発と見なすべきではない。中国が提唱するアジア太平洋自由貿易圏は事実上、中国と米国が互いに競い合うアジア太平洋貿易に関する規則制定の主導権における協調を意味するものだ。新興の大国として、潜在的な競争者との衝突を避けるために、孤立や受動的な「平和論」を超越し、集団としての安全に焦点を合わせ、安全の道筋において協力することが必要であり、これこそ「中国の夢」を実現させる方法の一つだ。
人民中国インターネット版 2015年4月