『中国新聞週刊』新しい個人投資家の登場

2015年7月6日
昨年下半期から6月までの約1年間、中国の株価は急上昇を続け、国民全体がかつてない熱情を強気相場に注ぎ込んだ。それは新たな投資家――「農民投資家」と「1990年代生まれ投資家」の誕生を促した。農民投資家は農作業の傍ら株取引をしており、大金持ちになる夢を託しているのではなく、マージャンをするよりましだと考えているにすぎない。株取引によって自分が国家にかかわる大事や経済発展により関心を持つようになり、知識水準と満足感を高め、喜びを与えてくれるという人もいる。一方、以前は金銭にさほど敏感でなかった90年代生まれも、すでに最年長は25歳になっている。生活のプレッシャーに直面し始め、結婚や住宅購入、マイカー購入を考えなければならなくなっているのだ。彼らは、株取引が人を物質至上主義にしかねないことも理解しているが、強気相場の中で「お金は確かに生活基盤だ」という意識も持つようになっている。
人民中国インターネット版 2015年8月