People's China
現在位置: コラムメディア話題

『中国新聞週刊』独身者の権利

 

2015年11月30日

 中国の未婚率は1990年の6%から2013年には14.6%まで上昇した。およそ2億人いる独身者は、すでに無視できない存在となっている。しかし、中国では社会観念や制度上で、これにふさわしい変化は表れていない。例えば、シングルマザーは養育保険や十分な有給休暇を取得できないだけではなく、社会扶養費という名の「罰金」を納付しなければならないのだ。また一部の職場には「独身者の地方(または海外)赴任禁止」という暗黙のルールが存在している。独身者は責任能力がなく、信用できないからというのが理由だ。さらに、地元の戸籍を持たない独身者に対して住宅購入を制限する都市もある。しかし、独身であるのも結婚するのも、ライフスタイルの一種にすぎない。文明社会は開放的で多元的、寛容的な環境を特性とするはずで、多元化社会の一部である独身者は当然尊重されるべきだろう。それでこそ、この社会から「単身狗(独身者が自嘲的に自分を表現する言葉)だけがしいたげられる」といった現象がなくなるはずだ。

 

人民中国インターネット版 2016年1月

同コラムの最新記事
『三聯生活週刊』古いシルクロードの再起
『南風窓』新型経済発展推進力を探る
『中国新聞週刊』「石焼ビビンバ」という新たな思考法
『中国新聞週刊』チベット:魂の奥
『瞭望東方週刊』大国関係の新しい未来