『南風窓』文明的社会の構築はまず自分から

2016年1月1日
礼儀正しく文明的であることは、国家、政府、社会および一人一人の責任だが、ただまずは一人一人の自分自身に対する責任が大切だ。われわれの文明的素養がはっきりと示された際、国家の文化ソフトパワーははじめて自然な存在となり、十分な魅力と競争力を持つようになる。従って、非文明的な行為には「ノー」と言うべきだ。しかし、現実には、われわれは非文明的な行為に嫌悪感を持つ一方、その深刻な影響には気づかないようだ。その原因には、長期にわたって形成された観念や行為もあれば、「大多数が違反すれば法は執行できない」という社会の暗黙のルールもある。また、非文明的な行為に対する懲罰に「死角」が存在することをこれ幸いとする心理もあり、さらに都市の文明的秩序を守る者に対する偏見もある。全国民の参与と自己制約を実現してこそ、国家の文明を構築することができるだろう。
人民中国インターネット版 2016年2月