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ネズミ年の中国、干支ビジネスが盛んに

 

ネットショップの経営者・高鵬さんに話しを聞いてみました。高さんは、以前、干支に因んだ土産品にはそれほど注意を払っていませんでしたが、去年の干支、中国では豚年ですが、その金の豚をモチーフにした工芸品が市場で人気を集めて以来、自分も高額の資金を投資して、金メッキのねずみの工芸品を仕入れました。今のところ、これらの工芸品は良く売れているそうです。

 

「今年は金のねずみが良く売れています。種類が色々ありますが、中でも、一番高い商品、看板商品でもありますが、一個900元(約1万4000円)する金の招きねずみです。割高ですけど、金のねずみが気に入っているお客さんが結構いますよ。金色は富の色で、尊い色でもあります。中国では、ねずみは油を盗むという言い伝えがあり、油の色も金色なので、富が絶え間なく転がり込んでくる意味が込められています。」

 

高さんの話によりますと、この金のねずみを自分のために買う人もいれば、クライアントへのお土産として買う人もいます。これまでの一ヶ月で、彼は30個の金の招きねずみを仕入れましたが、ただちに売り切れて、たくさんの利益を手に入れることができました。今、新しい商品を仕入れようと考えているところです。

 

一方、ねずみをモチーフにした商品だけではなく、モルモット、ハツカネズミ、ハムスターなどネズミ科のペットも人気が出ています。ペットショップの経営者の話では、今年は例年に比べて、ネズミ科のペットの売れ行きがよくなっているということです。これに関連して、ペット用のハウスや玩具、様々なペット用品などの売れ行きも増えています。

 

今年9歳になる小学生楽楽さんの話です。

 

「ネズミ年が来たので、ママにハムスターを2匹買ってもらいました。とても面白いです。毎日、私が体を洗ってやり、えさをやっています。」

 

中国経済の高度成長に伴い、毎年の年末年始は、その年の干支に因んだ商品開発が盛んになっています。中国人にとって、これまではそれほど良いイメージのなかったネズミさえも、巧みな商品開発とデザインチェンジにより、市場で人気を博しました。ビジネスに対する情熱と知恵はにじみ出ていると言えます。

 

「中国国際放送局 日本語部」より 2008年2月19日

 

 

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