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門環

 

文=楊振生

大きな門構えはその家の「顔」であり、その身分と地位を表す。北京城下の民家の身分ある家の門には、ほぼ全て一対の金属の輪があり、北京の人々には「門環」と呼ばれている。

四合院の門にある獣頭の門環

この門環はこれまでに2000年以上の歴史がある。史料の記録や考古学の発掘によるとこの輪の柄は春秋戦国時代の饕餮柄が基になっている。古代の支配階級は住居の門環に明確な規定があった。明時代の記載には、「親王府の正門は朱漆金釘銅環、公王府大門は緑の銅環、一二品官門には緑の獣面錫環、三から五品官門には黒の錫環、六から九品官門には黒の鉄環……」

様々なデザインの門環

北京胡同(フートン 横丁)の民家の扉には門環がある。それの多くは直径10数㌢の六角形のシンバルのようで、門にかけられており、中央にはわっかがついている。客は来訪の際に門に吊り下げられている輪を扉に打ち付けてコンコン(澄んだ)音を立てる。主人は客の来訪を知ると扉を開けて迎える。

龍柄の門環

古い門環は価値がとても高く、オークションでは数百万元で売れたことがある。模造品は数十元でインテリアショップで買える。運がよければ、骨董品屋や潘家園骨董市場で伝統のある門環を掘り出せるかもしれない。値段は張るかもしれないけれど。

 

 

人民中国インターネット版 2013年10月29日

 

 

 

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