『中国新聞週刊』 品質革命

2016年5月23日
中国人による日本での温水洗浄便座や炊飯器の爆買いは、中国国務院総理に品質革命の推進を決意させた。品質は以前からメード・イン・チャイナの弱点であったが、多くの中国製造業の企業は自らの方式を用いる職人精神にこだわりをもった。巨額の資金を投入し研究開発を行い、「ゼロ欠点」品質を追求したファーウェイ・テクノロジーズのスマホは、2015年、全世界で1億台以上の出荷量を突破し、マーケティング戦略とユーザー体験で中国スマホ大手となった小米(シャオミ)を超えた。中国家電大手の格力(グリー)電器は4年間で4.5㌧の米を用いて研究開発を行い、高品質の炊飯器を製造した。DJIテクノロジーは世界でトップレベルのマルチコプターを製造した。「品質革命」は段階的に前進するもので、その道のりは「メード・イン・チャイナ」においても避けることができない。企業には誠実と根気強さで、政府にとっても古い枠組みや障害を突き破る精神と透明性がある監督制度が必要だ。
人民中国インターネット版 2016年7月