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『中国新聞週刊』 バラエティー番組の新たな潮流

 

2017年3月27日

 

 近頃、テレビドラマ、バラエティーのいずれにおいても、シリアスで、文化的な内容の作品が広く支持されている。バラエティー番組「朗読者」「中国詩詞大会」、ドラマ「大明王朝1566」「大秦帝国」などが人気を博している事実は、シリアスな内容に対する視聴者の需要が戻ってきたことを証明しているようだ。この変化を生んだ要因の一つは、政府が中国の伝統文化復興を推し進め、支援していること、もう一つは美男美女が次々登場する娯楽番組のマンネリ感である。また人々は、歴史文化系の番組から歴史的経験や人生に役立つ悟りを読み取り、現実に生きる啓発を得ることを願っている。しかし現時点でシリアスな番組は依然として少数であり、統計によると、2017年1月に合計103作のテレビドラマが撮影報告を提出した中で、シリアスな時代劇は5作にとどまったという。この「清流」(健全な風潮)の出現は、過度な娯楽化の転換点なのか、選択肢の多様化の始まりなのか、はたまた風流人を気取りたい人々の一過性のブームにすぎないのだろうか? 答えが出るまでまだ時間がかかりそうだ。

 

人民中国インターネット版  2017年5月

 

 

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