『瞭望東方週刊』 領事保護の利便と変化

2017年3月30日
2016年11月14日早朝、ニュージーランドの南島でマグニチュード7.5の地震が発生した。1日余りのうちに、在クライストチャーチ中国総領事館はヘリコプターを18回出動させ、取り残された125人の中国人観光客を全て安全に避難させた。近年、このような事例は決して珍しいものではなくなっている。現在、中国大陸部の年間出国者数は延べ1億人を超え、海外で登記を行った中国企業は3万社以上、海外で仕事・生活・留学する中国公民は数百万人に達する。かつて国家の大局のために奉仕することが多かった外交業務は国民への奉仕へと方向転換しつつあり、それにより領事保護業務が外交体制の中で占める地位や果たす役割が不断に鮮明化し、領事保護の仕組みも実践の中で絶えず生まれ変わり、整えられている。外交部の王毅部長はかつて「中国の歩みが及ぶ場所まで、中国の公民保護も付いていく」と述べた。この発言はすなわち中国の総合国力の体現であり、「人民を中心に」という執政理念の生き生きとした表明である。
人民中国インターネット版 2017年5月