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『中国新聞週刊』失われた名門校 蘭州大学啓示録

 

2017年6月2日

1960年代から70年代にかけて、国家戦略によって、蘭州大学は中国が重点的に建設した数校の大学の一つとなり、北西地区で唯一の「全国重点総合性大学」ともなった。しかし、計画経済時代が終結し、市場経済時代に入った後、蘭州大学は滑り落ち続けていく軌道に入ってしまった。東部地区と西部地区における大学に対する経済面でのサポートの大きな差が、蘭州大学の大規模な人材の流出を招き、同校の科学研究の競争力を落としていった。そして同校は「中国で最も失われた10校」のリストに載せられた。二、三十年間続いた中国社会の急激なモデル転換の中で、経済・社会の発展にも地域間でアンバランスが現れた。中国の大学はかなりの割合で中央と地方政府による資源の割り当てに頼っているが、これも高等教育における地域間の格差を次第に拡大する要因になった。高等教育の発展に際して、政府はレベルとスピードを追求するばかりではなく、地域の教育資源の合理的な分布も考慮すべきである。

 

 

 

人民中国インターネット版  2017年7月

 

 

 

 

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