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注目集める天津・浜海新区の塘沽区中国北部経済の中心に

 

中日協力は「ウィン・ウィン」

 

 中国は現在、日本の最大の貿易相手国であり、日本は中国にとって第3位の貿易相手国で、中日両国の経済はすでに唇歯の関係になっている。日本国際貿易促進協会の中田慶雄理事長によれば、2005年の中国と日本の貿易総額は約1850億ドルであるという。しかし、中国に投資している3万余の日本企業が実際に投資した資金は80億ドルで、まだ成長できる大きな空間がある。

 

日本と塘沽区の友好往来は盛んになっている
2005年、塘沽区経済貿易代表団が日本の大阪を訪問したが、頼徳斌・副区長にとって印象がもっとも深かったのは、日本の商工界が仕事に対し非常に真面目で、何事にも最高を求める精神だったという。塘沽の人々も同様に、少しもいい加減にはせず、いっそうの改善を求めるというのが中国文化だと考えている。両者の文化と理念は似通っている。しかも地理的に一衣帯水で、両国の異なる経済の特徴が異なる産業のモデルを生み、きわめて強い相互補完性がある。

 

 実際、塘沽が提供しているコストの優位性や高速で成長する経済が、すでに投資した日本企業にとって有利に働いている。ユニバーサル造船(USC)と丸紅、天津船舶工業公司(TSIC)などが塘沽区に投資して設立された天津豪鋼機械工程有限公司(CTN)は、この10年で、鋼部材の生産を年産149トンから2万トン以上に発展させ、中国の有名企業になった。

 

 最近、塘沽区に投資した日本のアパレル、文具メーカーのオーベクスは、塘沽が「明らかに優位性があるのでここに決めた」という。

 

 多くの日本のビジネスマンは、中国の人民元問題に関心を持っているが、実際、人民元の切り上げは緩やかに、漸進的に進むだろう。この30年、日本円が歩んできた道と同じようだ。こうしてこそ中国は、日本をはじめ外国の製品を輸入する能力を持ち続けられる。

 

塘沽海洋ハイテク開発区
人民元がいずれ1ドル=4元にまで値上がりする、という専門家の見方もある。そうなれば、現在、中国に投資すれば、元高により倍の利潤を得るチャンスがある。天津港が香港で株を上場したとき、1703倍を突破する株の引き受け記録を作ったではないか。これは海外資本が、天津の発展の前途に対して投じた信任の一票である。

 

 国家統計局は、中国の今年上半期の国内総生産(GDP)を約1兆7000億ドル2004年1年で1兆9960億ドル)、成長率を10.9%と発表した。政府は今後5年、中国のGDPは年平均7.5%で成長すると予測している。しかしおそらくはこれを超すだろう。

 

 日本企業が中国北部の市場に進出するうえで、塘沽の地理的位置と優れた条件は非常に好都合だ。日本の工業技術は、資源の浪費を減らすことができ、資源争奪によって引き起こされる国際的矛盾を緩和することができる。だから、中日両国の経済貿易関係が相互補完関係にあり、ゼロ・サムの競争ではないことは疑う余地がない。

 

塘沽区の天津港は中国北部最大の港湾である
張家星・塘沽区長はこう指摘している。

 

 「中国の勃興は、中国の社会と経済の発展の必然的結果である。今は、皆が連絡を取り合い、相互信頼を確立し、友人となり、共同で発展する絶好のチャンスだ。日本の商工界に、中国経済の発展の新たな布石に注目し、できるだけ早く塘沽区の開発建設に参加し、中国経済の速い成長の成果を分かち合うようアピールしたい」

 

(海外貿易拓展センター 金中=文  中国香港国際経貿合作協会資料組=写真提供)

 

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