地下鉄13号線 西二旗駅(グルメ)
文・写真=李京艶
芸香過橋米線
輝煌国際広場は海淀区上地ビジネス地区の中軸線上に位置し、付近に清華大学や北京大学を代表とする69校の大学があり、中国科学院に所属する200カ所以上の科学研究所が周囲を取り巻いている。地下鉄西二旗駅のそばで立地条件が良く、交通アクセスが便利なため、レノボやIBM、百度などの大手企業も進出している。西二旗駅周辺はいわゆる科学技術のエリートと研究センターが集まるところだ。
輝煌国際広場のオフィスビルの地下1階にある輝煌九鼎美食城(フードコート)に芸香過橋米線という店がある。同店の経営者である周宗麗氏は生粋の重慶っ子で、雲南の味をこよなく愛する彼女は約10年間にわたる不断の努力を経て、ついに北京に自分の店を構えた。同店の特色について語るならば、まず目玉商品の「秘制鶏雑米線(鶏モツの特製ライスヌードル)」から始めるべきだろう。
彼女は、素材の味を生かしたさっぱりとした味わいの雲南過橋米線を提供するかたわら、故郷の重慶の味を雲南の味と融合させ、米線のあっさりとした味わいに変化を加えるにはどうすればよいか知恵を絞っていた。周氏は度重なる実験と試食を経て、遂に山椒と唐辛子の香りと辛さが際立つ「辣炒鶏雑」のたれを作り出した。これによって来店客、特に辛党の客たちにより多くのチョイスを提供すると同時に、周氏自慢の北京で唯一同店だけでしか味わえない「秘制鶏雑米線」は、店のもう1つの看板メニューとなった。
秘制鶏雑米線
同店で食事をすると、特製の木瓜水か生搾り豆乳が1杯サービスされる。木瓜水とは、夏の時期に重慶の至る所で販売されるパパイヤを使用した「氷粉(ゼリー状の甘いデザート)」のことで、雲南では「甜水(甘い水)」が木瓜水と呼ばれていたことが名前の由来だ。豆乳の方は、落花生や大豆、燕麦、はと麦を冷水に8時間漬けた後、圧力鍋で15分ほど煮てから冷まし、客から注文が入った時にこれらの材料に砂糖を加えて搾り出すと完成。滑らかな口当たりと豆の濃厚な香りが際立つ逸品だ。
トマト過橋米線
暑い真夏日にアツアツの雲南過橋米線を食べて汗を流すのも心地良いものだ。食べ終わった後に冷たくて爽やかな木瓜水を口にすると体から暑さが和らいでいくのを感じ、美食を心ゆくまで堪能したという充実感を味わえることだろう。
生搾り豆乳
雲南過橋米線
肉醤拌米線 木瓜水
所在地 海淀区上地情報産業基地北区5号 輝煌国際広場オフィスビル地下1階(地下鉄13号線・西二旗駅A2出口から上地十街を南西に300㍍進んだ後、右側前方を徒歩30㍍、さらに左側前方を徒歩60㍍)
消費金額 15元
人民中国インターネット版 2014年8月4日