アジア太平洋諸国、中国国際輸入博覧会に期待

2018-10-26 12:27:44

 中国市場と長期的に取引を行っているのは、一般的なビジネスマンばかりだ。しかし彼らは近年、中国の開放拡大という世界に向けた約束を目にし、中国市場の拡大による世界のボーナスを感じている。さらには「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)及び輸入博覧会という2つの舞台で構築された「双方向ルート」の中で、知恵を高めている。彼らは「計利当計天下利」(利益は天下のための利益を求める)という哲学、「物之不斉、物之情也」(同じようなものがないのは自然の道理だ)に含まれる限りなき思想を実感している。

 この貿易の双方向のルートにより「二兎を追う者は二兎を手にする」可能性が生まれ、輸入と輸出のバランスが実現し、各自の市場がより理性的かつ良好な発展を実現する。中国とパキスタンの協力を例とし見ていこう。中国の一帯一路はパキスタンの市場を拡大し、競争力を高めている。輸入博覧会は多くのパキスタンの商品が中国に進出するための高速道路になる。

 バシール氏は、中パ経済回廊による事業拡大を実感している。この発展の道が彼の機会を増やし、利便性を高め、両国間の協力に新たな活力を注いだからだ。輸入博覧会はパキスタンの貿易会社に、中国により多くの製品を輸出する機会を与える。

 パキスタンの輸出品は種類が豊富だ。うちマンゴー、オレンジ、米、革製品、油種子、ナッツ類、淡水魚などには独自の品種がある。イスラマバード国際事業委員会の責任者は、新華社の記者に対して「中国国際輸入博覧会はパキスタンの商品に新たなチャンスをもたらす。中国の取り組みは、パキスタンをより開放的な市場や国際貿易とつなげており、パキスタンの経済・金融状況の改善をさらに促している」と話した。

  注目すべきは、中国とアジア太平洋地域の商品流通モデルにも革新が見られることだ。「スマート下請け」「スマート輸入」など、一部の新しい協力モデルと革新的な方法が中国国際輸入博覧会でお披露目される。

 初の中国国際輸入博覧会の出展企業であるベトナムのFPTソフトウェアは昨年、上海で支社を設立した。支社の陳越玲総経理は「ベトナムは中国よりも人件費が安い。当社のソフト事業はベトナムのソフトエンジニアが担当している」と述べた。

 陳氏は「中国は情報技術やECなどの分野で世界トップの地位を占めている。巨大な国内市場を持ち、産業・販売センターも世界に展開している。中国市場に進出した初年、当社は第1陣となる長期的な取引先を見つけた。中国市場の限りなきチャンスにより、当社の将来は明るい」と話した。

 

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年10月22日

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