ウズベク(烏孜別克)族
 

 人口は約1万4500人。

 ウズベク族は新疆ウイグル自治区に分布しているが、イーニン(伊寧)、ターチョン(塔城)、ウルムチなどの都市に比較的集中している。

 ウズベク語を使用する。ウズベク語はアルタイ語系のチュルク語族西フン語支に属する。文字はアラビヤ語をもととした表音文字である。大多数の人がウイグル語に通じる。

 ウズベク族の人たちはほとんどイスラム教を信仰している。

 ウズベク族の祖先は大昔中央アジアから中国に移住してきた。14世紀の前半、モンゴル帝国に属したキプチャク・ハーン国はウズベク・ハンの支配のもとで国力が強大となったため、ウズベク・ハン国と呼ばれるとともに、その民もウズベク人と呼ばれるようになった。元の時代、キプチャク・ハーン国のウズベクの人たちはシルクロードに沿って新疆経由で中国内陸部にたどりつき、商業を営むようになった。そのため、その一部は新疆のいくつかの町に移住するようになった。18世紀50年代に清朝が新疆を統一してから、中国に移住してくる中央アジアのウズベク人、特に商人が日増しに増えた。こうした移住は20世紀の初めまで続いた。移住者は商人のほか、手工業者、知識人と農民もいた。ウズベク人のほとんどは町に居住していたため、教育を受ける機会も多く、知識人や教師の数も多かった。そして、新疆地区の文化・教育事業のために大きな貢献をした。


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