新型肺炎患者向け仮設病院の雷神山医院が患者受け入れスタート 

2020-02-11 11:30:26

半月以内で完成した雷神山医院の規模は火神山医院の2倍以上

 

1万人の建設作業員が昼夜問わず建設を進めた結果、新型コロナウイルス感染による肺炎感染が確認された患者を専門に受け入れる、湖北省武漢市の仮設病院・雷神山医院が今月6日に、同市の都市建設、衛生・健康当局の検査をクリアし、第一陣の医療従事者がすでに到着、8日から第一陣の患者の受け入れも始まった。人民日報が報じた。

新型コロナウイルス感染による肺炎患者を治療する専門仮設病院・火神山医院の建設が始まったばかりだった春節(旧正月)当日の1月25日、武漢市は半月以内に江夏区黄家湖に雷神山医院を建設することを緊急決定した。

感染者の激増を受け、雷神山医院の総建築面積は、5万平方メートルから7.5万平方メートル、そして約8万平方メートルと3度変更。病床数も1300床から約1600床まで増え、その規模は火神山医院の2倍以上となった。同病院は野戦病院を参考にしており、主に医療用病棟、医療看護保障エリア、医療補助エリアに分かれている。

米国のCNBCは、雷神山医院の建設状況を、画像や文字、動画を使って、初めから最後まで報道し、雷神山の建設は、2003年のSARS流行時に短期間で建設された仮設病院「小湯山医院」に匹敵する、神がかり的なスピードで建設されたと伝えた。

フィリピンのwatchmen daily journalの取材を受けた歴史学者(84)は、「本当にマジックのような建設スピードだ」と話した。

雷神山医院の必要性について、米国のCNNは報道の中で専門家Emergency medicine physician Dr. Solomon Kuah氏の見解を引用し、「レベル、エリアに分けた設計は、既存の病院だけでは追い付いてない感染者の治療を効果的にバックアップするだろう。軽症者と重症者、低齢者と高齢者を分けるのは非常に大切なことだ」と伝えた。

春節の時期に重なり、武漢市内の交通機関も完全にストップしているため、物資を調達したり、作業員を集めたりするのは本来、非常に困難なことだ。しかし、中国鉄路投資建設集団有限公司や中建鋼構有限公司、中建安装集団有限公司などの、中国建築集団傘下の企業、及び中国建築第三工程局有限公司(中建三局)が、「戦が始まれば、必ずすぐに戦地に戻る!」と言わんばかりに、建設を支えた。

800人から1000人、2000人、そして5000人と作業員は増え続け、今月4日の時点で、管理者約1000人、作業員約8000人が昼夜問わずに奮闘して、建設を進めた。そして、各種大型機械・設備、運輸車両1400台以上が投入され、ユニットハウス3000個以上を設置。機械や電気関連の物資3300セットが運び込まれ、設置された。

雷神山医院の建設現場で指揮を執った中建三局一公司党委員会の呉紅涛書記は、「そのスピードの背後には、中国の建設技術革新がある。2つの病院の建設には、業界最先端のプレハブ建設技術が採用されており、組み立て式工業化製品を最大限利用して、現場での作業をできるだけ減らし、多くの時間節約につながった。また、現場での施工と全体的クレーン作業を同時進行させ、最大限效率よく作業が進められた」と説明した。

わずか10日ほどで雷神山医院はたちまち作り上げられ、ウイルスとの闘いをバックアップしている。

「人民網日本語版」2020年2月11日

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