「この鉄道がなかったら、ラオスを出ようという気にはなれなかった。今すぐこの列車に乗って出かけてみたい」。中国・ラオス鉄道の建設プロジェクトに携わるラオス人通訳のカンスー氏はこう話す。
北京時間12月3日16時44分ごろ、中国・ラオス両国の元首がテレビ会議の形式で発車指令を出し、中国・ラオス鉄道が正式に開通・運営された。今後、カンスー氏のような多くのラオス人が、大きな山を越えて外へ行くことができる。習近平国家主席が同日、ラオスのトンルン国家主席とテレビ会談を行った際に述べたように、ラオスが「陸連国」になるという夢が実現しようとしている。
5年かけて建設された1035キロの中国・ラオス鉄道が開通したことで、ラオスの首都ビエンチャンから中国・ラオス国境までの距離が列車で2日間から3時間に短縮され、昆明市へは朝出発して夕方に到着できるようになった。これにより、ラオスは高速列車時代に突入した。中国ラオス鉄道の開通は、現地の民生改善と経済発展にとって意義があることは言うまでもない。これは人々の移動を非常に便利にするほか、沿線地域の観光・農業・水利などの資源開発と都市化建設を促進する。
アジア各国を結ぶ「汎アジア鉄道」の重要な要である中国ラオス鉄道はまた、北は中国、南はタイ、マレーシアなどASEAN諸国をつなぐ「ゴールデンキー」となり、中国-ASEAN自由貿易地域、大メコン圏経済協力を促進する。物流を例にとると、中国・ラオス鉄道が開通すれば、ビエンチャン-昆明間の物流コストは40〜50%低下する。
中国・ラオス鉄道は「一帯一路」構想と沿線諸国の発展戦略が切れ目なく結びつき、互恵ウィンウィンを実現したもう一つの生き生きとした事例だ。「一帯一路」構想が打ち出されてから8年、中国はすでに142カ国、32の国際機関と200以上の「一帯一路」共同建設協力文書に調印している。
今後、「中国の急行列車」はより多くの人が外の世界を見に行くのを手助けし、「一帯一路」沿線にはより多くの民心が通じ合い、互恵ウィンウィンの物語が生まれるだろう。これらはみな、このグローバル公共財に貢献するという中国の初心から生まれたものだ。それはつまり、共同発展を促進し、より多くの人がより良い生活を送れるようにするということだ。(CRI論説員)
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