成都ハイテク区で急速に進む中日(成都)地方発展協力モデル区建設

2022-07-12 09:27:11

 

成都ハイテク産業開発区(以下、成都ハイテク区)の対外協力プラットフォームである中日共同イノベーションセンターがこのほど、正式に運営を開始した。今後、同センターは日系企業による多くのプロジェクトを推し進め、日系企業の発展や交流、協力を後押ししていく。 

  

中日共同イノベーションセンターの外観 

20204月、国家発展・改革委員会は四川省成都市に中日(成都)地方発展協力モデル区を設立し、国家レベルで成都と日本との友好的な交流を促進することについて承認し、支持した。中日共同イノベーションセンターは運営開始後、企業に対して質の高いサービスと保障をもたらしていく。その狙いは、中日の産業面における協力モデル拠点をつくり上げ、中日の産業チェーンの発展環境を構築し、中日(成都)地方発展協力モデル区の速やかな建設を後押しすることにある。 

現在、初の進出企業である成都菱重高投能源技術有限公司がすでに同地に居を構えている。同社は三菱重工空調系統(上海)有限公司と成都高投集団による合弁企業であり、同社が設立した中日デジタル低炭素都市科学技術イノベーションセンターは成都が持つIT技術の研究開発とIoT(モノのインターネット)の優位性を組み合わせ、デジタルエネルギーなどの研究開発業務を推進し、技術関連の実力と管理の経験を生かして川上から川下までの産業チェーンに専門的なサポートを提供することにより、エネルギー産業の集積を実現する。 

「中日共同イノベーションセンターは日本の有名企業、在中日系中小企業(合弁を含む)、ハイレベルなリーディングカンパニー、日本のニッチ分野におけるリーディングカンパニー、中国資本の対日協力企業、対日協力機関などを重点的に誘致しており、日系企業が同地に集い、発展するのを後押しします」と、成都ハイテク区国際協力・投資サービス局の責任者は語る。今後、同センターはハイエンド人材集積・交流センターも立ち上げ、人材誘致・育成サービスを展開し、コア技術分野における自主イノベーション技術の研究開発に注力し、企業、大学、研究所、金融機関が一体となった発展を後押しし、産業に関する最先端技術の研究開発に携わる人材を育成して、進出企業が求める人材面での総合的サービスを提供していく。 

中国中西部における対外開放の一大拠点である成都ハイテク区の対外協力、とりわけ日本との協力は顕著な成果を上げている。成都ハイテク区は現在までに、14の対日協力プロジェクトの契約を締結し、トヨタ自動車、伊藤忠、日立、三菱重工など、世界企業番付「フォーチュン・グローバル500」に名を連ねる日本の企業16社を含む80社以上の日系企業を誘致している。2021年、成都ハイテク区における対日貿易の輸出入額は2664000万元に達した。 

  

中日共同イノベーションセンターの外観 

「中日の対外協力のプラットフォームは成都ハイテク区における地域的な開放とイノベーションのレベル、国際競争力の強化をさらに後押しすることでしょう」と、成都ハイテク区の責任者は語る。同地は優れたビジネス環境の「六大エコシステム」、すなわち行政サービス、政策供給、人材発展、リソース面での保障、都市の住みやすさ、温かみがありクリーンな社会のエコシステム構築に全力を尽くし、質の高いビジネス環境をつくり上げ、対外協力のプラットフォームを絶えずアップグレードしていく。そして、新川(シンガポール・四川省)イノベーションテクノロジーパーク、中韓イノベーション・起業パーク、中日(成都)地方発展協力モデル区という三つの協力工業団地の設立に力を入れ、成都における国際的な門戸および交流ハブ(拠点)としての建設の加速を後押しする。 

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