全域発展デジタルトランスフォーメーションの「新津区見本」を創出

2022-12-12 10:06:39

四川省成都市新津区は「デジタル中国」戦略を踏み込んで実施しており、全域におけるデジタルトランスフォーメーションを推進することにより、同区の都市がよりスマートに、産業の発展がより効率的に、市民の生活がより幸せになるように力を入れている


新津区の北には、成都市の地下鉄10号線の軸に沿って、天府牧山デジタルニュータウンという産業機能団地が配置された。ここでは、「デジタルツイン+人工知能」に焦点を合わせ、パークシティの知的機能を探り、デジタルを特徴とする新たな経済産業クラスターの育成と発展を図っている。 

天府牧山デジタルニュータウンは、面積6平方キロメートルのTOD+5Gパークシティモデルコミュニティ「デジタルマイクロシティ」を計画・構築し、スマートビジネスと、スマートオフィス、スマートレジャー、スマート生活、スマート交通などのシーンを植え込み、デジタル経済関連産業と利用者を導入することで、産業も人口も急速に結集する「デジタルツイン」都市として成長しつつある。 

新津区は、デジタルスマート産業の発展促進を目的とし、生態圏の理念を堅持し、デジタル科学技術産業発展グループを構築し、デジタル経済産業パークやデジタル経済企業本部ビジネスエリアなどのプラットフォームと担体を整備し、聯通数字科技有限公司や華為聯合創新センターと手を携えることにより、デジタルの産業化と産業のデジタル化発展を加速する。 

2022年9月6日、「中国知能科学技術最高賞」を受賞した雲天励飛傘下の完全所有子会社である成都芯星励飛機器人技術有限公司は、天府牧山デジタルニュータウンに入居した。同社は雲天励飛特有のアルゴリズム、チップ、ビッグデータのフルスタック能力を頼りに、新津区が中小都市としてのデジタルトランスフォーメーション模範になるよう拍車をかけている。 

新津区では製造業もデジタル高度化が進んでいる。2022年8月に、天府新津数智湾が成立した。天府新津数智湾は、天府スマート製造産業パークのコアエリアにあり、新津区における「先進的なスマート製造」中心機能の重要な担い地の1つとして、スマート設備、スマート端末、スマートサービスの開発に重点を置き、産業のデジタル化構造転換と高度化実践エリアとして確立することを目的とする。 

現在のところ、天府新津数智湾は主導的な産業セグメントに焦点を当て、技術駆動の先進軌道交通設備産業や、需要駆動のスマートハードウェア・インダストリアルインターネット産業、トレンド駆動の新エネルギー自動車・エネルギー貯蔵産業を力強く発展させている。寧徳時代やグリー・エレクトリック、中国中車などの業界大手企業がすでに入居した。 

  

天府農業博覧園の遠景図 

さらに、農村部デジタル建設も新津区農村部振興と農業・農村部現代化発展に新たな原動力を与えている。 

新津区は、「農業博覧+農業・商業・文化・観光・体育・科学・教育の融合発展」による産業発展に焦点を合わせ、新農業へのデジタルエンパワーメント行動計画を実施し、デジタル農村部支持システムの整備とデジタル農村部の新たな業態の育成、デジタル農村部ガバナンス能力の向上という3つの行動」を実行する。 

天府農業博覧園では、「デジタル農業博覧園+農村部振興」の新たな探索を開始し、都市部と農村部の融合的デジタルベースを革新的に構築し、デジタル農村部応用実証を展開し、デジタル農村部の新たな業態を育成し、デジタル農業シーンの実証を促進し、農業・観光のデジタル消費方式を構築し、農村部デジタルサービス水準を向上させる。 

天府農博園の無人化スマート農場は、耕地から、種蒔き、肥料施し、灌漑、収穫まで、生産プロセス全体を携帯電話とコンピュータシステム操作だけで実現できる。農業博覧園ではまた、新希望社のスマート豚飼育産業、通威社の「漁業+クリーンエネルギー」一体化産業などのデジタル化モデルシーンとプロジェクトが発足した。 

 

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