「中国生物種リスト2023年版」が発表、1万27種増加

2023-05-24 16:51:00

「国際生物多様性の日」に当たる5月22日、中国科学院は北京市で、「中国生物種リスト2023年版」を正式にオンライン発表した。この最新版のリストに収録された種及び種以下の分類単位は計14万8674種で、うち種は13万5061種、種以下の分類単位は1万3613種。中国新聞網が伝えた。

同リストの種は22年版より1万27種増加し、種以下の分類単位は354種増加した。うち動物界の種は新たに1476種、種以下の分類単位は新たに10種増加した。植物界の種は新たに351種、種以下の分類単位は新たに24種増加した。真菌界の種は8202種、種以下の分類単位は320種増加し、同リストの中で種が最も多く増えた分類となった。

中国の生物多様性の状況を明らかにし、中国には「どれほどの種が存在するのか、どのような種が存在するのか」という問いに科学的に回答し、中国による「生物多様性条約」の履行をサポートし、生物多様性の研究と保護を促進するため、中国科学院生物多様性委員会は2008年より300人以上の専門家を集め、公表された中国生物種データを全面的かつ体系的に収集・整理している。分類学の専門家がすべてのデータを審査・確認し、最終的に「中国生物種リスト」としてまとめ、年間リストの形で毎年公表している。

23年版リストの編集・研究は中国科学院動物研究所が先導し、中国科学院植物研究所、中国科学院微生物研究所、中国科学院成都生物研究所、中国科学院海洋研究所など複数の機関の専門家が共同で行った。

中国は生物種リストを毎年発表している唯一の国だ。中国生物種リストは発表後、広く採用されている。2018年に新たなウェブサイトがリリースされてから現在まで、リストのダウンロード量は計8.8TBを超え、オンライン種ページアクセス件数は1200万回を超え、中国内外の学術誌の論文と専門書からの引用は800回を超えている。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年5月23日

関連文章